県筑西土木事務所管内の筑西市、結城市、桜川市は、基盤整備に関する要望を、このほど開かれた県議会土木委員会県内調査で行った。主な要望事項は<1>一般県道舟玉川島停車場線(都市計画道路3・4・31小川女方線)で国道50号以南(女方地区)1420mの整備促進(筑西市)<2>一般県道矢畑横倉新田線バイパスの整備促進(結城市)<3>主要地方道石岡筑西線で上曽トンネル工事の早期完成および予算措置(桜川市)-など。
各市町村の要望事項と趣旨は次のとおり。
【筑西市】
◆要望事項
一般県道舟玉川島停車場線(都市計画道路3・4・31小川女方線)の整備促進
◆要望主旨
都市計画道路小川女方線は、筑西市北部に位置する下館第一、第二工業団地と国道50号を結ぶ幹線道路である。
本路線は、JR水戸線を跨ぎ、国道50号から各工業団地へのアクセス性の向上や周辺地域の日常生活を支える道路として、昭和54年1月に延長3200mで都市計画決定された。
昭和63年度から事業が進められ、国道50号以北の1781mが供用されている。
国道50号以南(女方地区)の1420mの整備は、平成14年度に地元説明会を開催し、15年度から国補事業にて用地買収・補償を進めていただいているが、なお一層の事業促進を要望する。
【筑西市】
◆要望事項
主要地方道筑西つくば線の整備促進
◆要望主旨
主要地方道筑西つくば線は県西北部地域と筑波研究学園都市を連絡し、特につくばエクスプレスが平成17年8月24日に開業され、首都東京の持つエネルギーと筑波研究学園都市の発展エネルギーを直接当市に導入する路線である。
筑西市の村田地区から中根地区の区間について、平成8年度から道路整備に着手頂いた。計画沿線においては、つくば明野北部工業団地へファナック(株)が誘致されることから、用地取得状況に応じて、逐次部分供用されることが望まれている。
また、国道408号に直結するつくば市側への延伸計画も進められ、当市においても一部区間の用地がほ場整備により創設されようとしている。
ついては、なお一層の整備促進を要望する。
【筑西市】
◆要望事項
主要地方道下館三和線(仮)鬼怒川新橋の早期完成
◆要望主旨
主要地方道下館三和線は、筑西市から結城市を経て古河市に至る幹線道路であり、交通量も11646台/日(平成11年度交通量センサス)と多くなっている。
鬼怒川大橋は、狭隘のため大型車両等の通過交通量の増加に伴い危険性が増している。また、歩道がないため自転車や歩行者も大変危険である。さらに、架設されてから40年が経過し、老朽化が進行しているため、災害等が懸念される状況にある。
ついては、平成15年度より国補事業にて調査・設計等を進めていただいているが、なお一層の整備促進を要望する。
【筑西市】
◆要望事項
一般県道岩瀬二宮線(仮)新加草橋の整備促進
◆要望主旨
本路線は、桜川市から本市を経て栃木県二宮町に至る幹線道路である。
加草橋は狭隘のため大型車両等の通過交通量の増加に伴い危険性が増している。
また、老朽化が進み災害等が懸念される状況にあるが、関係機関のご尽力により一般河川小貝川河川改修に伴い、(仮)新加草橋の橋梁整備計画及び本路線のバイパス建設についても、調査を進め、平成8年度より事業化されている。
ついては、用地買収・改良舗装工事等が進められているところであり、なお、一層の整備促進を要望する
【結城市】
◆要望事項
一般県道矢畑横倉新田線バイパスの整備促進
◆要望趣旨
一般県道矢畑横倉新田線は、結城第一工業団地から新4号国道へのアクセス道路として、また、小山市の小山第一工業団地を結ぶ道路である。
両工業団地、茨城・栃木両県を結ぶ重要な都市基盤整備の根幹的な路線であるが、未改良で狭隘なため相互交通に支障をきたしている。
このため、現県道の代替を果たす路線としてのバイパス(結城市側1280m、小山市側340m)の整備が周辺住民をはじめ両市の懸案である。
この路線の整備は、結城市、小山市とも県道のバイパスによる整備事業として茨城県、栃木県に対し整備促進を要望している。
また、国土交通省の指導もあり、両県において事業着手に向けた調査・測量・設計を実施し、関係機関との協議調整を行い、設計案により県主催の地元説明会が開催されている。
この道路は、本市にとって新4号国道への重要なアクセス道路であるので、引き続きバイパスの早期完成のため、特段のご配慮を要望する。
【桜川市】
◆要望事項
都市計画道路3・5・38号(一般県道西小塙石岡線)整備事業の促進
◆要望主旨
西小塙~石岡間を結ぶ当路線は、石岡方面からのアクセス道路として、産業、観光、そして生活関連道路として、特に重要な道路である。しかし、桜川市松田・友部地内が幅員狭小で曲がりくねっており、大変危険な状況となっている。
ついては、都市計画道路3・5・38号の全延長1200mのうち、町道より国道50号までの800mを合併特例債により整備計画しており、松田地区より町道まで400mを一般県道西小塙石岡線延伸として早期に工事着手されることを要望する。
※要望内容
改良事業=延長400m、幅員15・0m。起点桜川市松田地内、終点桜川市友部地内。
【桜川市】
◆要望事項
主要地方道石岡筑西線の整備促進
◆要望主旨
主要地方道石岡筑西線は、本市の産業、流通の基軸であり、県西地方においても常磐自動車道・国道6号への最短ルートとして地域の発展に必要不可欠な道路である。
本路線の整備促進については、沿線関係6市町村期成同盟会により要望を申し上げており、平成8年3月に地元説明会が開催され、その後詳細設計、11年度に自然公園法の許可を得て、12年度は用地買収及びトンネル本体の設計に着手。13年度には起工式を行い取付道路工事の運びとなり、着実に事業の推進が図られ厚くお礼申し上げる。
今後は、トンネル工事の早期完成を強く要望するとともに、予算措置についても特段のご配慮を要望する。
【桜川市】
◆要望事項
一級河川桜川改修事業の整備促進
◆要望主旨
本市を南北に流れる一級河川桜川は大和工区が桜川の上流に位置することから未改修区間になっている。
今まで県では、用地買収区間については、河川防災事業により下流河道見合いの掘削等局部改良工事に取り組んでおり、所期の成果を達成している。
今後は河川整備のバランスから下流の筑波工区及び真壁工区の整備の進捗状況を考慮しながら大和工区の早期着工を要望する。
また、用地測量が完了している区間(羽田橋から阿部田橋)の用地買収も進めていただきたく重ねて要望する。