県都市整備部は全国初の流域下水道包括民営化委託となる「荒川上流および市野川流域下水道維持管理包括委託業務」を8日入札し、ヴェオリアウォータージャパン・日本環境システムJV(いずれも港区芝浦4-19-1)が6億1858万円余で落札した。民営化委託期間は4月から21年3月31日まで。
応札したのはそれ以外に日本環境クリアーJV、日本ヘルスJV、荏原エンジJV、住重環境JVで当日の応札は合計5グループだった。
委託業務内容は運転管理はもとより、薬品、電力、燃料などの調達も手掛ける。消耗品の交換は必要に応じて実施する。記録計、積算計などの点検、調整、清掃は毎月4回、酸素・硫化水素濃度測定は毎月1回、流量測定は年1回、絶縁抵抗測定は年2回など。その他、伏越部の点検清掃は荒川上流および下流部について、有害ガス濃度測定毎月1回、角落しの点検清掃毎月1回、堆積物調査は年1回実施など。
包括民営化委託は流域下水道では全国初の取り組みとなり、市町村では横浜市などで実施している。
16年度末までの荒川上流の面積は375ha、処理人口1万3236人、管渠施設延長は7330m、処理能力は全体計画2万2000立方mのうち3500立方mと16%の進捗率。川本町、花園町、寄居町などをエリアとする。
市野川流域は処理面積全体計画1674ha、このうち684haを整備し進捗率は41%。処理能力は全体計画3万100立方mのうち1万2400立方mを進めている。エリアは滑川町、嵐山町、小川町の3町となっている。