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トラス部は間伐材/地産地消の実現/KT Wood Truss

2006/03/02 群馬建設新聞

 JFEシビル(株)(山中栄輔社長)は、今井克彦大阪大学教授と共同で、トラス部材に間伐材の小中径丸太材を適用した立体トラスシステム「KT Wood Truss」を開発。このシステムを使ったスポーツ施設「しみずふれあいドーム建築工事」の完了を発表した。

 同社の球ジョイント鋼管立体トラスシステム「KTトラス」をベースに、国産木材の中でも低品質とされる間伐材等の高付加価値化を目的に開発。丸棒または角材の木口に接合金物を装着した部材と、鋼製の球状ノードによる立体トラスを生み出した。接合金物の一部ノードには、400件以上の実績がある大臣認定材料「KTトラスに用いるトラス用機械式継手」を組み込んだ。

 「しみずふれあいドーム」は、和歌山県有田郡清水町(現・有田川町)に建設。建築面積3147・2㎡、延床面積2885・1㎡、最高高さは13m。トラス面積は3155㎡にもなり、木造トラス構造では国内最大級の規模の多目的スポーツ施設だ。地元産の桧間伐材がトラス材料に用いられたほか、部材製作の一部を地元で行うなど、地産地消も実現した。

 なお今後は桧に加え、杉やカラ松等の間伐材も有効利用すべくシステム化の開発を進めていく。



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