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7市程度を基本に/将来はより広域的再編/市町村合併推進構想

2006/03/25 山梨建設新聞

 県は23日、「山梨県市町村合併推進構想」を公表した。それによると、「将来的に望まれる広域的な本県市の姿」として、中核市(甲府市、甲斐市、笛吹市、中央市、昭和町、芦川村)、峡東市(山梨市、甲州市)、峡北市(北杜市、韮崎市)、南アルプス市、峡南市(身延町、早川町、増穂町、鰍沢町、市川三郷町、南部町)、東部広域市(大月市、都留市、上野原市、丹波山村、小菅村、西桂町、道志村)、富士五湖市(富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村、山中湖村、忍野村)、の7市程度に再編すべきものとしている。同構想では、「合併新法の期限後の長期的な視野に立った本県市町村の望ましい姿は、この枠組み(7市程度の再編)をベースにしながら、より広域的な市制を目指すことが妥当である」としている。

 同構想で「早期に実現すべき市町村合併の組み合わせ」(1次構想)として挙げられた市町村の主な組み合わせは次の通り。

▽芦川村・笛吹市=両市村は広域行政上のつながりが極めて強く、早期に合併することによって得られる自治体経営上の効果は大きい。

▽増穂町・鰍沢町=峡南広域市町村圏において幹線道路で結ばれた未合併の市町村は他になく、有意な組み合わせである。

▽早川町・身延町=地理的・地形的にみて、早川町が道路(林道を除く)で接しているのは、身延町のみであること。

▽鳴沢村・富士河口湖町=両町村は、中学校組合を構成するなど、教育や人的交流の面で極めて強い一体性がある。

▽道志村・西桂町・都留市=3市町村は、平成15年11月に旧秋山村を加えて法定合併協議会を設置した経緯がある。

 同構想で「情勢の変化などに応じて今後構想の対象とする市町村の組み合わせ」は次の通り。

▽昭和町・甲府市と昭和町・中央市の組み合わせ=昭和町は、合併対象市として、隣接する甲府市または中央市の2つの選択肢を有している。いずれの市と合併することが適当かについては、現時点では特定することが難しく、その調整に一定期間を要すると見込まれる。

▽忍野村・山中湖村・富士吉田市=いずれの市村も、旧合併特例法下を通じて、議会と住民の間で合併に向けた議論がなく、熟度が高くない。情勢の変化を見極める必要がある。

▽小菅村・丹波山村・隣接する市=小菅村と丹波山村が一体となって、いずれの隣接する市と合併することが適当かについては、複数の選択肢が想定され、その協議・調整に一定の期間を要する。



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