水戸市はこのほど、森林公園再整備基本構想を策定した。これは、森林公園の資源を有効活用し、交流を創出、新たに再整備を行うためにまとめたもので、公園の将来像には「緑があふれ、人が遊ぶ自然体験交流拠点」を設定。<1>森林公園の資源の保全と活用<2>樹林地の保全と育成<3>体験と交流の拠点づくり<4>自然や景観に配慮した基盤づくり<5>遊び・楽しむ体験の促進<6>市民等の参加・協力<7>周辺施設、観光資源との連携-7つの基本方針を柱に、主にレクレーション施設等の充実や森の交流センターといった既存施設の見直し、新施設・駐車場の整備などを盛り込んでいる。
今年度は引き続き、この構想を基に基本計画を策定し、再整備に向けた方策の具体化、実現を目指す考えだ。
この基本構想は、森林公園の資源をより有効に活用していくために、同公園がこれまで周辺地域の活性化に果たしてきた役割を踏まえつつ、観光振興・自然とふれあう各種体験・グリーンツーリズムなど交流を創出する事業展開の中で、再整備に向け昨年度に検討・策定を進めていた。市から委託されたLAU公共施設研究所が今年4月までにまとめた。
それによると、森林公園の将来像には「緑があふれ、人が遊ぶ自然体験交流拠点」を設定した。
再整備にあたっての基本方針としては、<1>森林公園の資源の保全と活用<2>樹林地の保全と育成<3>体験と交流の拠点づくり<4>自然や景観に配慮した基盤づくり<5>遊び・楽しむ体験の促進<6>市民等の参加・協力<7>周辺施設、観光資源との連携-を7つの柱とした。
また、この基本方針に沿って、ハード面でレクリエーション施設等の充実、アクセス機能の強化(全隈・前沢線の改良、林道の改良等)、駐車場の整備、既存の中核施設(森の交流センター等)の見直しと新たな施設整備の検討、園内道路の緑化と景観形成を盛り込んだ。
森林公園(前沢地区)の再整備としては、中核施設ゾーンの登り窯・炭焼小屋の新設、恐竜広場などレクリエーションゾーンの充実を図るほか、進入及び出口道路、大駐車場・桜ノ丘・送信所ひろばの整備、アクセス機能の強化として全隈・前沢線、林道全隈成沢線の整備、林道学校山線の整備を検討。大鍋・小鍋ひろばの機能拡充し、さらに周辺観光・交流資源とのネットワークを強化する。
特に中核施設ゾーンでは、公園全体の顔づくりを進める。森の交流センター、自然環境活用センターなど各施設の有効活用、見直し及び新たな機能付加について、具体的な利活用の方策を検討する。
なお、森林公園は、水戸市の北西部の丘陵部に広がる公園。全体面積は143haあり、「レクリエーション」施設が集中する前沢地区(85ha)と、「自然環境」が多く残っている成沢地区(58ha)の2区域から構成されている。
市総合計画においては、森林公園及びその周辺地域を「体験交流拠点」と位置付け、地域の連携のもとで様々な体験的事業を展開するための方策を検討し、首都圏からの誘客を図りながら、地域活性化に向けた事業展開を図るとしている。