県都市整備部は17年度「建設工事における手すり先行足場」の採用を37件実施し、安心感が有り、解体作業が安全に行えるなど大体が好意的であり、今年度も10m以上の高さの全工事に積極的に取り組む方針を示した。
営繕課発注分が「浦和高校ほか2高校改修工事」「越谷北高校管理棟ほか耐震補強工事」「浦和西高校管理理科棟耐震補強工事」など70件を発注し、このうち手すり先行足場設置採用工事が24件、その24件すべてに適用し実施した。
営繕工事事務所発注案件は「熊谷会館会議室屋上防水改修工事」「熊谷女子高校普通教室棟耐震補強工事」など31件を発注し、対象案件は13ですべてをやはり手すり先行足場を採用し行っている。
営繕課では発注工事の請負業者へ取り組み姿勢のアンケートを行い、特記仕様書に示されない場合にはどうかを聞いたところ、自主的と部分的に採用が各3社ずつ、在来足場で対応するが11社だった。
仕様書への記載については、記載を希望するが8、部分的な記載を希望する6、記載しないで欲しいが3だった。
良かった点については、組立、解体の作業が安全に行える、組立、作業時に安全で安心感がある、ブレースを容易にはずしづらいので安全だといった意見が多かった。
一方で、デメリットとしては組立時間が増加した、資材がかさばり置き場の確保に苦労する、コスト高、建物側に2段手すり、つま先板があるのは作業の出来映えに影響があるとしている。