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コマツが新工場建設/常陸那珂港に総延べ5万㎡

2006/04/15 日本工業経済新聞(茨城版)

 大手建設機械メーカーのコマツ((株)小松製作所、東京都港区赤坂2丁目3-6コマツビル、坂根正弘社長)は、12日常陸那珂港周辺の港湾関連地区に計画していた新工場「コマツ茨城工場(仮)」の新築工事に着手した。施工は、鹿島・清水・鴻池・鉄建JV、大成・西松JV、(株)NIPPOコーポレーションの3者が担当。ひたちなか市長砂の19haに、第1・2工場や管理棟、厚生棟など総延床面積5万1086㎡の建物を建設する。今年12月の竣工、来年1月の稼働開始が目標だ。12日に現地で行われた起工式では、発注・施工者をはじめ、来賓の橋本昌県知事など関係者多数が出席し、工事の安全と新工場の早期完成を祈願した。

 計画では、建設地はひたちなか市大字長砂字渚163-46の常陸那珂港周辺に位置する港湾関連用地C地区(西部地区、29万8000㎡)の一部19万258㎡。

 茨城工場は、<1>第1工場・管理棟をS造平家建て(一部3階建て)建築面積3万1560㎡、延床面積3万3173㎡で<2>厚生棟をS造2階建て建築面積765㎡、延床面積1480㎡で<3>守衛所をS造平家建て建築・延床面積ともに12㎡で建設。

 また、第2工場はS造平家建て(一部2階建て)建築面積1万6071㎡、延床面積1万6421㎡規模で建設する。

 設計施工は一括で発注。鹿島・清水・鴻池・鉄建JVが第1工場・管理棟、厚生棟及び守衛所を担当。

 大成・西松JVは、第2工場を新築し、さらに(株)NIPPOコーポレーションが工場構内道路舗装工事及び駐車場工事(アスファルト舗装、約7万㎡)を整備する。

 今月12日には現地で起工式が執り行われ、発注者、施工者のほか、来賓の橋本昌県知事や山口武平県議会議長など約200名が列席。

 (株)小松製作所の坂根社長や、施工者を代表して鹿島建設(株)の中村満義社長らが鍬入れの儀、玉串奉奠など神事を行い、工事の安全と新工場の早期完成を祈念した。

 起工式後に開かれた直会で、坂根社長は新工場設立の背景を説明し、「昨年夏に進出を決心してから、驚くべき早さで起工式を迎えることができた。北関東地区は、今やコマツグループの中で生産額が1番で、今後ますます主力にしていきたい」と意欲を見せた。

 また、工事を請け負う鹿島建設(株)の中村社長は、「ご好意とご期待に応えるために総力を挙げ、工事を無事故無災害で、工期内に納めていきたい」と決意を表した。



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