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千葉県夷隅地域整備センター

国道465号佐室トンネルに着工/2か年で債務3・6億円を設定

2006/05/12 日刊建設タイムズ

 県夷隅地域整備センターは今年度、国道465号道路改良事業佐室工区の佐室トンネルに着工する。工事は06-07年度の2か年で、工事の発注は第2四半期を予定。事業費は県の今年度当初予算に限度額3億6000万円(期間:06-07年度)の債務負担行為を設定した。

 同トンネルは、バイパスをショートカットぎみにカーブの内側に掘り直し新設する。規模は、延長約112m、幅員約11・25m(車道3・25m×2、歩道2m)。取付道路を含めた同工区の総延長は約600m。詳細設計は、建設技術センター(本社:東京都千代田区飯田橋4-7-10)が担当。

 国道465号は、外房地域の夷隅郡大原町から大多喜町の養老渓谷を経由し、内房地域の君津市、富津市を結び房総半島を横断している道路で、産業及び観光には重要な幹線道路。このうち昨年度までは夷隅郡大原町市街地の深堀バイパスを進めていた。しかし、同路線の佐室トンネルの劣化が進み危険な状態になっていることから同バイパスを一時休止し、新たに佐室工区に着手した。

 佐室工区は、深堀バイパスから大多喜町よりに離れた場所になる。工区の延長は佐室トンネルを含み全体で約600mで幅員が11・25m(車道3・25m×2車線、歩道片側2m、ほかに路肩、地覆)。総事業費は約9億6000万円を見込む。

 同工区の各委託業務の担当は、道路詳細設計は建設技術センターの担当で設計金額は1740万円。路線測量は磯野測量(夷隅郡大原町大原8945)の担当で委託金額が345万円。土質・地質調査及び解析業務は応用地質(本社:東京都千代田区九段北4-2-6)が担当で委託金額1470万円。

 佐室トンネルは、覆工コンクリートの劣化で老朽化が著しくボトルネックとなっている未改良区間。同工区の整備は、安全で安心な交通を確保し、房総半島中央部の東西方向の連絡強化、防災機能の向上を図るため実施する。なお、同トンネルは昨年度で災害防止工事を実施した。施工は清水建設が担当。



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