学校法人駿河台西学園(甲府市塩部2-8-1)は、駿台甲府高校塩部校舎のリニューアルプランを立ち上げた。その中でもメインとなる本館新築工事については設計・施工を早野組(甲府市東光寺1丁目4-10■055-235-1111)が担当、4月から着手しており、平成19年1月の完成を目指す。
新校舎は同校敷地内にS造地上5階建て、延べ床面積4109・08㎡の規模で計画。一般教室12室、特別教室3室、学年集会も開ける広さを確保した300人教室、多目的スペース、指導進路室、保健室、女子更衣室などを備える予定。新校舎から東館、西館とをそれぞれ3階の連絡通路で結ぶ。施設内の設備については、パソコン機器などを含め検討を今後重ね、慎重に決めていきたいとの意向だ。
同プランの建築スケジュールは、まず今年1月に愛宕町下条線の通りと校内につながる橋の設置工事から開始。2月にはグランド西側に、新たな部室(クラブハウス)と駐車場の整備を行った。橋の完成後、既存の部室とシャワー室を解体する。新築校舎完成後、西館の改修補強工事(耐震補強が主)に取りかかり、既存の本館、北館の解体工事を進める。その後、グランド、外構整備を終え平成19年8月までに完了する。
本館・北館を取り壊した跡地はエントランス「キャンパス広場」として整え、さらに外構には1周500m周回のジョギングコースを整備、部活動等に活用していく。
新たな校舎の建設にあたっては、生徒の学習環境を考慮してプレハブなどの仮設校舎は建てず、新校舎の完成を待って教室を移動する。また、完成した校舎には「思い出に残るように」との配慮から3年生からの利用が決まっている。
今回のリニューアルプランは校舎の老朽化対策、新設道路の開通による交通の利便性向上、施設内の設備の充実を図ることを目的としたもの。
新しい校門は愛宕町下条線沿い(甲府工業高校前の通り)に面して設置され、通りの「新しい顔」として登場する。