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新潟県長岡市

事業調査に着手■悠久山公園再生整備■泉翠池の浚渫工事も

2006/05/27 新潟建設新聞

 長岡市は今年度、悠久山公園の再生整備へ向けた整備事業調査に着手し、市民ニーズを反映した再生整備計画をまとめる方針だ。平成19年度以降、防災施設の整備や平成21年の国体開催に向けた博物館建設予定地の暫定整備を優先して行う見通し。また、今年度は「泉翠池・ひょうたん池」の浚渫工事を実施する方針で、7月の着工を目指している。

 長岡市を代表する総合公園である「悠久山公園」周辺では、平成21年の国体開催に向け、公園西側で県立長岡屋内総合プールの建設が始まったところであるが、既存プール跡地や博物館建設用地の再整備が緊急の課題となっている。加えて、既存公園区域内についても、魅力ある公園として自然の復元やバリアフリー化などの再生整備の必要性が高まっている。そのため、今年度に調査を実施し、市民ニーズを反映した再生整備計画をまとめる方針。当初予算には調査委託費300万円を計上した。

 検討対象区域は、悠久山公園全体約39・9ha。

 調査検討の視点には、①日常的な公園の魅力の再生②屋内温水プールの機能転換および屋外プール跡地の再整備③博物館建設予定地の利用計画(将来計画および暫定整備)④防災上必要な施設整備―を想定。現時点における課題としては、公園の魅力の再生面で池の浚渫・自然の復元等、国体に向けた環境整備で、市営屋内温水プールの機能変更、屋外プールの跡地利用、博物館建設予定地の整備着手、中越大震災を踏まえた避難地や復旧・復興活動拠点としての機能強化、その他として、全天候型公園施設の整備等がある。

 検討にあたっては、悠久山公園に関する協議機関である「悠久山公園整備協議会」で計画案の検討を行うほか、市民意見の募集等も予定する。

 平成19年度以降は、計画に基づき防災上必要な施設整備や国体に向けての博物館建設予定地の暫定整備を優先して行う考え。その後は、財政状況等を考慮しながら、順次再生整備を図る見通しだ。

 また、今年度は、泥土の堆積や睡蓮の繁茂・腐敗によって魅力が失われている「泉翠池・ひょうたん池」(御山町地内)の浚渫工事を行う方針で、当初予算に工事費9500万円を計上した。工事概要は土砂浚渫工V3500立方で、7月の着工を目指している。工期は200日となる。

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