イオン㈱（千葉県千葉市美浜区、岡田元也取締役兼代表執行役社長）が那珂市菅谷に大型ショッピングセンター（ＳＣ）の建設を計画していることが分かった。県北地域を商圏に入れたモール型のＳＣを予定しており、平成20年４月のオープンを目指すものと見られる。

　昨年11月にオープンしたイオン水戸内原ＳＣと同じような店舗形態で、モール型のＳＣになる見通し。敷地面積は約16万㎡、延べ床面積は約６万７０００㎡の予定で、実現すれば県内でも有数の大型ＳＣが誕生する。

　那珂市企画課によると、建設予定地は同市菅谷の寄居地区で、国道３４９号と国道６号をつなぐ市道沿いの結婚式場の隣。近くには、ホームセンターを核にスーパーや飲食店、衣料品店などの複合店舗やゲームセンターなどが並ぶ。

　国道６号から約１・２㎞の距離にあり、周辺市村からの交通利便性も高い。

　同社は既に同市に出店を打診し、さらに出店に向けた手続きを進めるという。来年度早々にも開発許可を取り、平成20年４月のオープンを目指していくもようだ。

　同ＳＣの商圏については、水戸内原ＳＣなど系列店とは競合しない県北地域全体を視野に入れていると見られる。

　同市内にはＳＣ建設予定地から約３㎞離れた国道３４９号沿いにジャスコ那珂町店があるが、ＳＣ開業後も営業を続ける見通し。

　市は出店計画について「申し入れは受け入れるが、出店に対する商工会からの要望書の提出もあり、慎重に対応したい」としている。