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200m級タワー核に/開発計画へ一石投じ/氷川参道周辺/高橋設計㈱ まちづくり構想提案

2006/09/12 埼玉建設新聞

 古い街並みと近代的建築物の融合で魅力ある空間づくりを創造しようと、高橋設計㈱(さいたま市大宮区浅間町2-47)の高橋成典会長が「おおみや氷川参道周辺地区まちづくり構想」をまとめた。氷川参道西側地区のうち、公共施設用地2ブロックを活用し、さいたま新都心、大宮駅からの回遊性と集客性を目指した新たな拠点形成案を提案。構想では、現大宮区役所を移転し、200m級の「さいたま氷川タワー」の設置や商業、業務、住宅棟エントランス広場などが盛り込まれており、市が策定した都市再生プランにも位置付けられている同地区の今後の開発計画に一石を投じる提案となりそうだ。

 まちづくり構想は、平成5年9月に旧建設省から「エコシティ・モデル都市」の指定を受け、旧大宮市が氷川参道を「風の道」と銘打ち、さいたま新都心の「そらの道」、氷川神社・大宮公園・盆栽町の「杜の都」を結ぶシンボルロードとして位置付けた。

 大宮駅周辺は、西口の開発は進んでいるものの、東口に関しては、再開発事業が中止となった後、大門町2丁目の中央デパート周辺地区再開発、駅前広場整備、高島屋大宮店周辺の再整備計画などがあるが、具体化に至っていないのが現状だ。

 氷川参道沿いに事務所を構える高橋設計の高橋会長は、参道の保全と周辺地区の活性化を目指し、「風の道」に指定されたころから、ライフワークとして研究を続けていた。

 その集大成となる構想によると、全国的にも例がないという延長約2kmの直線で整備された氷川参道は、伝統と格式を守り伝えるために古い参道のイメージで再整備し、歩行者専用道路とする。

 行政機関の移転に関しては、駅前中央通り方面ブロックの現大宮区役所を移転させ、跡地に商業施設、ホテル、展望台を導入して、市のシンボルとなる200m級の「さいたま氷川タワー」を整備、地区の集客力を高める。また、隣接する大宮小学校には、南大通り線に隣接する大宮保育園を移転させる。

 大宮ハタプラザから南大通り線までの約5・5haブロックは、低層複合商業施設や地区内の中心部にホールを設けるほか、一方通行となる氷川参道沿いに配置されている大宮消防署下町出張所を南大通り線沿いに移転させ、出動体制を強化させる。

 区役所などの公共施設は、県合同庁舎敷地内に設置。さらに、参道沿いには、セットバックして低層の店舗を配列する「風致地区」、ライトアップされて夜景をつくる霧の彫刻などを導入するエントランス広場「風のひろば」ほか、商業、業務、住宅などが配置されている。

 現区役所前の通りは、計画区域をセットバックすることにより、16mに拡幅。

 地区内の公共施設は、区役所、市民会館おおみやなど、著しい老朽化に加え、保健衛生会館建設により、県合同庁舎の保健所機能廃止案もあり、跡地利用も課題。

 不動産系の民間企業に土地が売却されてしまえば、マンションが立ち並び、参道周辺の景観が損なわれるばかりでなく、ただの通過地点となってしまう。高橋会長は「民間が用地を取得しても、一体的な整備を考えてくれれば乱開発は防ぐことができる。そのためには、市のリーダーシップも必要だ」と、今後もさまざまな形で参道周辺のまちづくりを訴えていく姿勢を示している。


【写真=氷川参道周辺まちづくりイメージ】

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