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労災撲滅へ誓い新た/高橋建設㈱が19年度安全大会

2007/10/10 日本工業経済新聞(茨城版)

高橋建設㈱(行方市繁昌353-1、高橋修一代表取締役)は6日、行方市北浦公民館で平成19年度安全大会を開催した。また、大会に先立って「1人KYK」などの安全研修会も行われた。

 安全大会には、同社社員、協力会社の関係者約100人が参加。安全表彰やビデオによる安全教育などを行い、日ごろの災害防止活動を再確認し、労働災害の撲滅と安全で快適な職場環境の推進を誓い合った。

安全衛生責任者の大越憲二工事部長は、関東地整管内の8月末現在の工事事故発生状況の速報値を示しながら「建設業においては、現場によって危険因子のとらえ方が異なる。同じ現場でも昨日安全だったからといって、今日も安全だという保証はない。現場は生き物。我々の現場には常に危険がつきまとっている。1人ひとりが危険な作業を嗅ぎわける能力を身に付けてほしい。品質確保は当たり前。労災の撲滅は、それ以前の最も重要なこと」と呼びかけた。

 高橋修一社長は「現在は、事故さえなければ安全という時代ではない。コンプライアンス(法令遵守)をすべてクリアした上で安全が確保されて、初めて安全といえる。安全作業は本人が意識し、決意しなければ実現できない。その障害となるものは、気の緩みとおごり。過信や慣れを排除し、集中力を持って作業にあたってほしい」と訓示。

 さらに、今年度の重点方針として①リスクアセスメントの推進と定着を図る②架空線・地下埋設物損傷事故の防止③第三者の負傷および第三者車両に対する損害事故の防止④機械の稼働に関連した人身事故の防止⑤足場・法面からの転落・墜落事故の防止-を示した。

 続いて、安全作業には上司と部下の信頼関係が不可欠であることを描いたビデオ『建設現場の安全指導5つのポイント』『安全は心から始まる』の2本が上映された。

 安全標語と安全表彰の後、工事部の佐藤敦氏が安全の誓いを行い、参加者全員が無事故・無災害への決意を新たにした。

 受賞者は次のとおり(敬称略)。

 【安全標語表彰】

 ◆高野繁夫(高橋建設㈱)=「今日の無事故を感謝して、みんなで作る明るい職場」(鹿行地区建設安全大会佳作入選)

 ◆前川光雄(同)=「ハッとした その経験を すぐ生かせ」

 ◆野川恵裕(同)=「声に出せ 黙っていては 命取り みんなで実行 指さし確認」

 ◆草野慎平(同)=「危ないと 思った時は声掛けて 危険作業の 芽を摘もう」

 【安全表彰】

 ◆久保木昇(高橋建設㈱)◆額賀みつ江(同)◆㈲出沼鉄筋工業◆㈲小沼建工



【写真=(上から)安全大会のようす、高橋代表取締役、大越安全衛生責任者、「安全の誓い」を読み上げる佐藤氏(工事部)】

高橋安全・全景003012.jpg 高橋安全・高橋社長003013.jpg 高橋安全・大越安全衛生責任者003014.JPG 高橋安全・安全の近い003015.JPG

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