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千葉県香取地域整備センター

356号小見川東庄工区3kmを来年度供用へ/利根川大橋耐震補強、笹川閘門橋は補修

2008/01/31 日刊建設タイムズ

県香取地域整備センターは、国道356号小見川東庄工区で、笹川閘門橋から阿玉川閘門橋間の約3㎞について、来年度の供用開始を目指している。来年度で表層工、積ブロック、取付道路などの残工事を実施し、09年3月ごろに完成させる予定。また、黒部川大橋と利根川大橋の拡幅については、同区間の供用開始後に着手する計画。

 同事業では今年度、利根川大橋の耐震補強設計と笹川閘門橋の補修設計を委託した。笹川閘門橋は、橋台の地盤が緩み形状が変位していることから、来年度で一部補修工事を実施する。設計は道路建設コンサルタント(千葉市中央区今井1-23-7)が担当。委託金額は270万円。利根川大橋の耐震補強設計は開発技建(東京都台東区東上野5-24-12)に890万円で委託。

 笹川閘門橋の位置は香取郡東庄町笹川地先。橋梁の規模は橋長約37m、幅員約12.7m。上部工は合成鈑桁、下部工は逆T式橋台と壁式橋脚4基。設計はオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区渋谷1-16-14)が担当し、施工は下部工を前田建設工業と不動建設、上部工を三菱重工業が担当。

 利根川大橋は、利根川に架かる橋梁で、東庄町新宿地先と茨城県を結ぶ。国道356号にT字にタッチしているが、現状は管理用道路しかなく大型車の通行が難しい。バイパスを整備することにより大型車の通行が可能となる。このため、新たに橋梁を拡幅し、右折レーンを設置する。また、老朽化から耐震補強も併せて計画。既存橋梁の規模は橋長833.95m。設計は大日本コンサルタント(東京都豊島区駒込3-23-1)が担当。

 一方、拡幅を計画している黒部川大橋は、黒部川に架かる橋梁で、県道谷和原息栖東庄線と国道356号に接続している。バイパスの整備により交通量が増大するため橋梁を拡幅し、右左折レーンを設置する。県道谷和原息栖東庄線側にゼブラゾーンを設け、国道356号側は右折レーンを設置する。拡幅幅は3m程度の見通し。設計は近代設計(東京都千代田区鍛治町1-9-16)が担当。

 既存橋の所在は東庄町新宿地先。橋梁の規模は橋長約63mで、幅員が全幅約7.8m。車道は5.5m(2.75m×2、高蘭0.4m×0.4m、歩道片側1m、路肩0.25m×0.25m)。橋梁の形式は単純合成箱桁で、下部工は逆T式橋台。

 国道356号は、総延長約92㎞の北総地帯における重要幹線道路。管内延長は約44㎞だが、改築済みは5.1㎞で、残り38.9㎞のうち、小見川東庄工区、佐原工区、下総神崎工区に分け事業に着手している。

 小見川東庄工区は、利根川から小見川大橋までの8.7㎞について84年度から事業に着手し、02年4月に1.7㎞を暫定供用している。

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