熊谷市、熊谷警察署、埼玉県電気工事工業組合(小澤浩二理事長)の3者は、熊谷市役所3階市長応接室において、「熊谷市防犯のまちづくりに関する協定」の調印式に臨み、富岡清市長、三谷一博署長、小澤理事長が協定を締結した。
調印式は、市安心安全課の保科実課長の司会で進められ、最初に富岡市長が「埼玉県電気工事工業組合の皆さん方には、日頃、防犯活動の推進にご協力をいただき、誠にありがとうございます。この度の協定締結の目的は、子供、女性、高齢者らを犯罪被害から守るとともに、多発している街頭犯罪、空き巣などの犯罪を防止するため、3者が連携して防犯のまちづくりを推進し、安心・安全な市民生活を実現することです。当市の防犯の取り組みとしましては、JR熊谷駅前の防犯センターの開設、市防犯のまちづくり推進条例の施行、さらに警察署のご協力をいただき、防犯配信メール情報事業を立ち上げて、市民の皆様方との情報の共有化を図っています。そして、JR熊谷駅周辺への防犯カメラの設置も予定しています。今後、埼玉県電気工事工業組合の皆さま、警察各位の皆さま方のご支援、ご指導をお願い申し上げます」とあいさつ。
続いて三谷署長が「埼玉県電気工事工業組合の皆さま方には、平素から警察行政の諸般にわたり深いご理解とご協力を賜り、お礼を申し上げます。そして、熊谷市、警察とともに安心・安全のまちづくりを推進していただいていることに対して、厚くお礼を申し上げます。さて、県民の皆さまが身近に不安を感じる街頭犯罪、侵入盗犯罪などは、減少傾向を示しており、これらをさらに減少させるため、現在、検挙、広報活動を総合的抑止対策として推進しています。そして、JR熊谷駅周辺の自転車などの乗り物盗犯罪、繁華街の健全化対策のほか、犯罪発生場所・時間帯等分析して、各地域の重点パトロールを行っています。このほか、市民の皆さまに自主防犯活動を呼びかけて、犯罪の検挙と未然防止を図っています。市民、企業、自治体、警察が一体となり、犯罪を起こしづらい環境づくりが極めて重要であると思います。埼玉県電気工事工業組合の皆さまと協定を締結し、相互の情報交換を密にして、共に協力して安全で安心なまちづくり、地域の環境づくりを推進していきたいと考えています」と述べた。
引き続いて小澤理事長が「富岡市長様、三谷署長様には、日頃、傘下組合員がご指導、ご支援を賜り心より厚くお礼を申し上げます。さて、私たちの埼電工組の大義は、電気をお使いいただいている県民の皆さま方の電気保安の確保にあります。上田清司県知事は、平成15年9月の就任時に埼玉県が安全・安心立県を目指しますと宣言され、知事の公約に私たちが何か協力できないかと模索しておりましたが、私たち埼電工組では、電気の需要家に4年に一度の漏電調査と電気設備の新設・増設の際に保安調査を行っていますので、調査員が全県下を巡回しており、犯罪等の未然防止に活用し、地域社会に貢献することができればと思います。これまでに埼玉県をはじめ、さいたま市ほか各市町、警察署などと地域安全協定を締結させて頂きました。私たちは、地域社会の安心・安全に少しでもお役に立てればと思い、もっともっと犯罪抑止に努め、防犯活動を進めて行きたいと考えています。今後ともご支援ご指導をお願い申し上げます」とあいさつした。
この後、富岡市長、三谷署長、小澤理事長が協定書にそれぞれ署名し、協定書を交わして協定を締結した。
さらに、富岡市長から小澤理事長に車両用の防犯ステッカー(マグネット付き)が交付され、防犯の取り組みの決意を新たにしていた。
なお、当日の調印式には、埼玉県電気工事工業組合から、小林肇熊谷支部長、山本彰男、西田善明、三宅英夫の各副支部長、本部から細田和成専務理事、小川利幸総務課長が同席した。
【写真=前列左から小澤理事長、富岡市長、三谷署長】