長岡市は、「越路・長岡南スマートインターチェンジ(仮称)」の早期整備実現を目指しており、新年度当初予算案に事業費総額15億9821万4000円を計上、アクセス道路の整備等を進める方針だ。
計画では、関越自動車道の長岡ICと小千谷ICの中間に、スマートICを設置する(計画地は浦地内)もので、両方向からの出入りを可能とする。新潟県内では、これまでにSAやPAを活用したスマートICは設置されているが、高速道路本線に直接アクセス路を接続させる試みは初めてのケースとなる。
既に1月4日付けで国土交通省より日本海側初の「本線直結型スマートIC」として社会実験を実施することが採択されている(関越自動車道越路バスストップ)。
そのため、21日には国、県、長岡市、小千谷市、東日本高速道路㈱、越後交通㈱などの関係者で構成する社会実験協議会(会長=大野勉・長岡市復興管理監)を立ち上げて、社会実験の運営形態やPR計画などの検討に着手したところ。
アクセス道路の整備を行う地元の長岡市では、5月をメドに用排水路の整備、6月頃から本体盛土工事等に着手する意向。順調に進めば新年度中の実験開始を予定している。
アクセス道路の整備概要は、ランプL1380m、道路L450m、消雪パイプL1360mなど。現在、実施設計業務を開発技建(新潟市中央区文京町)が担当中。
長岡市では、スマートICの早期整備により、既存高速道路を有効活用するとともに、長岡南部地域の産業・観光などの地域経済活性化、中越大震災からの早期復興につなげる考えだ。
【写真=スマートICのイメージパース】