県津久井土木事務所は、二〇年度の主な道路事業として、さがみ縦貫道路の城山ICへのアクセス道路となる津久井広域道路の整備促進を図るとともに、国道412号、国道413号などの主要幹線道路の整備を進め、歩行者等の安全性の向上を図って交通安全施設等整備や道路災害防除事業等を推進する。
津久井広域道路については、新小倉橋工区の西側、県道65号(厚木愛川津久井)までの約二・四㌔区間の用地取得率が九六%に上ったことから、二〇年度では、本格工事に先立つ現道(県道510号・長竹川尻)の切り廻し道路の整備に着手するほか、工事用進入路とも使用する道路の築造工事を進める。
さらに西側の延伸区間となる県道65号の津久井町根小屋地内から国道412号までの約三・四㌔についても、二〇年度で関係機関協議などを行い、二一年度の都市計画決定を目指す。
国道412号の道路改良事業では、津久井町長竹~青山地内で進めている延長一、九四〇㍍の現道拡幅工事として、二〇年度では一九年度に引き続き長竹三又路交差点付近の工事を進める。
国道413号については、一六年度から改良事業を進めている橋津原工区(延長・一、二〇〇㍍)のうち一工区(同二六〇㍍)について、二〇年度中の供用開始を目指し、街築工事を継続実施する。
また、二工区(同四〇〇㍍)の整備に向けて、用地買収を進めるとともに、二〇年度ではこの区間に計画されている二橋のうち1号橋(PC箱桁橋、延長五六㍍、幅員一一・五㍍)の残りの橋台一基と2号橋(鋼箱桁橋、延長六三・二五㍍、幅員一一・五㍍)の下部工に着工する。
串川の河川改修と併せて行っている県道510号(長竹川尻)御堂橋の架替え事業(鋼箱桁橋、延長四七㍍、幅員一一・二五㍍)は、二〇~二一年度の二年債務で上部工を行い、二一年度末の供用開始を目指す。
また、一九年度から着工した県道513号(鳥屋川尻)の津久井湖に架ける三井大橋単独歩道橋(津久井町太井~三井、延長二三一㍍、幅員三㍍の串橋)については、三井側の下部工及び鉄塔基礎工と、桁及び鉄塔の工場製作工の二工事を、いずれも二〇~二一年度の二年債務で実施する。
道路事業では、このほか、県道520号(吉野上野原停車場)で、秋川橋の増設を含む歩道整備工(延長五〇㍍、幅員二・五㍍)を行う。県道511号(太井上依知)の城山町葉山島地内の歩道整備工(延長約一〇〇㍍)や、県道48号(鍛冶谷相模原)の城山町久保沢地内の歩道整備工(延長一四〇㍍)も予定している。
県道65号(厚木愛川津久井)では、津久井町太田~根小屋地内の一部擁壁工事に着手する。
県道513号の城山町中沢地内や国道413号の津久井町青根地内の法面工(コンクリート法枠工)も実施する。
二〇年度の通常砂防事業として、大堀沢3号、柏木沢1号、大久保沢3号のえん堤工を行い、新たに、中原沢、上ヶ谷戸沢の進入路工などにも着手する。
津久井土木事務所では、管内は急峻な地形で、自然災害への備えが特に重要となる地域であることから、一層地元建設業者の協力が不可欠との認識を強くしており、社会貢献企業や優良工事施工業者への特例工事の発注にも積極的に取り組みたいとしている。