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洪水吐きはナイフエッジ形式/概略設計を説明/浅川ダム

2008/04/23 長野建設新聞

 県河川課は18日の県議会建設委員会で、浅川ダムの概略設計について説明した。常用洪水吐きはナイフエッジ形式を採用、入り口に「ナイフエッジ」と呼ばれる鋼製の突起を設け放流量を調節する。

 建設技術研究所長野事務所(長野市)が策定した概略設計によると、呑口の最も狭い部分は高さ1.35m、幅1.3m。空洞部分の延長は約60mで、洪水時に水が流れる部分は高さ1m、幅2m。管理用通路部分と合わせ大きさは平均4m四方とする。試験湛水用放流管(φ800㎜)は洪水吐きから3m上部、上流側から見て右側に設ける。

 浅川の河川整備計画では、ダムは重力式コンクリート型式で、堤高53m、堤頂長165m、総貯水量110万立方m。これにより流入量130立方m/秒のうち100立方m/秒の洪水調節を行い、下流域での洪水被害を防止するとしている。概算事業費は約100億円の見込み。

 本年度は詳細設計や施工計画を策定するとともに、周辺の環境調査を予定。当初予算で2億5000万円を計上している。

 なお、模型を使った公開実験は6月県議会後、京都府宇治市のニュージェック水理実験所で計2回開催する。


 【図面=上からダム上流面図、ダム断面図、常用洪水吐き空洞部断面図】

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