県建設解体業協同組合(足立隆夫理事長)の平成20年度定期総会が25日、水戸市青柳町の県建設技術研修センターで開かれた。総会では、20年度事業計画案、予算案、役員改選案など5議案を全会一致で可決。矢ノ中壽男氏(津久波工業㈱)が新たな理事長に決まった。また、20年度から加入の㈱鹿島ガーデン、㈱カノヤなど7社が紹介された。
総会には、来賓として県土木部の増子悟技監(総括)、人見一教技監兼検査指導課長、長谷川幸正営繕課長、野澤謙次住宅課長、浅川要検査指導課技佐を招いた。
足立理事長は冒頭のあいさつで「昨年は、リサイクルや分別問題に係る事業を積極的に進めてきた。解体工事施工管理技士をより多く育成するための勉強会を開き、技術の習得を図った」と強調。20年度についても「技能の向上はもとより、県や市民に信頼してもらえるような事業に積極的に取り組んでもらいたい」と語った。
来賓を代表して増子技監(総括)は「昭和40年代に急増した建築物が更新期を迎え、排出量の急増が予測される。今後は、当組合の協力を得ながら茨城大学と共同研究を進め、建築系廃棄物のリサイクル推進に努めてまいりたい。また、県が発注する建築物の解体については、基本は分離発注を考えている。20年度の住宅および学校、教職員住宅など14件程度の工事を予定している」と述べた。
組合顧問を務める鶴岡正彦県議会議員は「土木部の予算を確保できるように足しげく努力していく。業界を揺るがす道路特定財源の暫定税率の失効に伴う公共工事の確保についても、同財源が採択されない場合に業界に与える影響は、道路だけではなく、住宅の解体や新設、福祉、教育などにダメージを与える。この現状を打開するためにも組合が一丸となって推進し、進むべき方向へ目指してもらいたい」と期待を表した。
議事では、19年度事業報告および収支決算報告、監査報告、20年度の事業計画案、収支予算案について審議し、原案通り可決、承認した。
役員改選では、矢ノ中氏が新たに理事長に就いた。
あいさつに立った矢ノ中理事長は「足立理事長の後任として、組合の発展と、さらなる飛躍ができるように、組合員皆さまの力を借りて、より良い組合運営を進めたい」と抱負を述べた。
なお、理事長以外の役職は5月上旬にも決定の予定。
新役員、新入組合員、20年度行事予定は次のとおり(敬称略)。
【理事長】
◆矢ノ中壽男(津久波工業㈱)
【相談役】
◆足立隆夫(足立建設㈱)
【理事】
◆中村潤(ナカヤ建設㈱)◆飯塚剛(㈱飯塚工務店)◆宮原静子(㈱宮原工務店)◆佐藤金司(山本解体工業㈱)◆古矢満(㈱フルヤ建商)
◆吉江成能(吉江総業㈲)◆横須賀徹(横信建材工業㈱)◆横須賀健一(㈲よこすか建設)◆高野竜也(高野工業㈱)◆沼田和之(㈲沼田クリーンサービス)
【新入組合員】
◆㈱アクティヴ(根崎茂代表)◆㈲大橋工業(大橋忠信代表)◆㈱沼崎商事(沼崎年成代表)◆百里開発㈱(森邦男代表)◆㈱鹿島ガーデン(小松崎敏之亟代表)
◆㈱カノヤ(鹿野谷孝男代表)◆都市建設工業㈱(宮内正雄代表)
【20年度行事予定】
◆役員会(5月)◆全国一斉パトロール(5月)◆関東ブロック会議◆全解工連総会(6月20日~21日、熊本県)◆定例会(6月)
◆市町村分離発注願い(6月下旬~7月下旬)◆親睦旅行(7月)◆技術研修会・青年部(7月)◆役員会(8月)◆定例会(9月)
◆解体業組合安全大会(9月)◆親睦ゴルフ(9月)◆役員会(10月)◆全国一斉パトロール(10月)◆建設フェスタ2008参加(10月)
◆技術研修会・青年部(10月)◆関東ブロック会議(11月)◆県専門工事業者安全大会(11月)◆市町村の分離発注願い(11月下旬)◆役員会(12月)
◆賀詞交歓会(1月)◆役員会(2月)◆関東ブロック会議(2月)◆安全パトロール(2月)◆役員会(3月)
◆定例会(3月)◆全解工連予算総会(3月)
【写真=(上から)足立理事長、矢ノ中新理事長、来賓の増子県土木部技監(総括)、来賓の鶴岡顧問、新役員が抱負、新入会員も紹介された】