県企業庁地域整備部は、「幕張新都心文教地区未利用地マスタープラン」(土地利用基本計画)を策定した。社会経済情勢の変化や多様なニーズを考慮して、文教地区未利用地の土地利用を見直し、新たに「輝く人と街並みが融合する国際性豊かな街づくり」を基本理念に据えた。08年度に都市計画変更などの関係する諸手続きを行い、09年度以降に道路・公園等の施設整備や土地処分などを進めていく。
マスタープランは、文教機能をベースに、計画戸数約4000戸の居住機能などを新たに導入し、住み・学び・憩うための多様な機能の集積を図り、国内外の交流が活発に行われる「街」の土地利用とした。
目指すべき街づくりの方向性としては①多様な機能を活かした新たな魅力と活力の創出②国際化に対応した人材育成や交流の機能③周辺環境との連携・調和④ヒューマンスケールの街づくり、を掲げた。
幕張新都心の文教地区は、少子高齢化や大学の都心回帰傾向など、社会経済情勢の変化により、教育関連施設用地の引き合いが少なくなり、文教地区の約28haの未利用地の有効活用が課題となっている。
このため、06年度に有識者、県及び千葉市などからなる委員会で検討を行い、07年6月に「居住機能などを新たに取り入れ、国際化にも対応した土地活用を図るべき」との提言を受けて、土地利用の見直しを行った。業務のコンサルタントは日建設計シビル(東京都新宿区下宮比町2-23)が担当した。