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千葉県葛南地域整備センター

飯山満駅の駅広で護岸工に着工/飯山満川改修、調節池は残り1か所で調整

2008/05/12 日刊建設タイムズ

 県葛南地域整備センターは、飯山満川の改修事業で今年度、護岸工を実施する。工事は、飯山満土地区画整理事業区域内で東葉高速鉄道の飯山満駅の駅前広場にかかる個所。壁体護岸で、工事延長32m程度を予定。詳細設計は日本技術開発(東京都中野区本町5-33-11)が担当。工事は一般競争入札で7月ごろまでに公告の予定。同事業の事業費は住宅市街地基盤整備事業4000万円と防災調節池整備事業2億4300万。同事業は事業着手から10年を経過したため、昨年度で事業再評価を実施し、事業を延長することが決まっている。

 飯山満川の河道工の全体延長は2780m。このうち、飯山満土地区画整理事業区域内の約700mを住宅市街地基盤整備で実施。昨年度までに約230mの施工を完了し、今後、残りの区間を整備する。事業は98年度に着工し、総事業費には約72億9000万円を見込む。

 同事業では護岸のほか、調節池、橋梁などの構造物も計画。調節池は当初、飯山満川左岸第1調節池、飯山満川右岸第2調節池、飯山満川右岸防災調節池の3池を予定していたが、右岸防災調節池を取りやめ、第1調節池と第2調節池の2池を整備する方向で検討している。このうち第1調節池はすでに完成しており、今後は第2調節池の整備が課題となる。第2調節池は本体と越流堤の設計を完了し、04年度に越流堤の下部工を施工した。

 右岸防災調節池については、都市再生機構の芝山団地の既設調節池を転用する計画で、右岸調節池と既設調節池を連絡管で結んで一体的利用を予定していた。しかし調査を進める中で、同池周辺の地盤が軟弱地盤で、転用にはかなりの事業費が必要となるため、第2調節池1か所で対応する方向で検討することになった。

 第2調節池の当初計画は面積2450㎡、容量5000haで、掘り込み式を予定していた。河川から水を取り入れるための越流堤は延長約30m、排水樋管はφ1000㎜で計画。設計は、本体と越流堤を三井共同建設コンサルタント(東京都新宿区高田馬場1-4-15)、樋管を千代田コンサルタント(東京都千代田区飯田橋3-3-7)が担当。

 一方、橋梁は3橋の詳細設計と1橋の予備設計を実施済み。詳細設計は市道1号橋と農道の架け換え2橋。予備設計は相川橋を実施。

 市道1号橋は橋長約17.6m、有効幅員約7m。形式はPCプレテン単純床版桁を予定。橋台の基礎は鋼管杭。設計はアジア航測(東京都新宿区新宿4-2-18)が担当。

 農道の架け換えは、1橋が橋長約17.6m、有効幅員4m。形式はPCプレテン単純ホロー桁。橋台は鋼管杭。設計は大東設計コンサルタント(東京都千代田区神田佐久間町3-28)が担当。

 もう1橋は斜橋で、橋長約18.7m、有効幅員5.4m。形式はPCプレテン単純ホロー桁。橋台の基礎は鋼管杭。設計は東京エンジニアリング(東京都江東区東陽3-23-22)が担当。

 また、予備設計を実施済みの相川橋は、架設場所が船橋市芝山地先で、河川改修に伴い市道橋を現在地で架け換える。新橋は橋長約20mで、幅員は船橋市と協議。現橋の幅員は約8m。設計はいであ(東京都世田谷区駒沢3-15-1)が担当。

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