NEXCO中日本(中日本高速道路)は、予定価格(契約制限価格)を上回っても契約できる新たな入札契約制度である「公募型見積協議方式」を、6月以降に入札公告する工事から順次試行する。WTO適用案件(26・3億円以上)は除き、標準的な施工計画の立案が困難な工事や、標準価格の設定が困難な工事を対象とする。入札不調対策として打ち出した。
具体的な対象案件はこれから抽出していくことになるが、大規模な通行止めを伴うジャンクション工事などでの適用が見込まれる。
「公募型見積協議方式」では、競争参加申請者を募った後、参加資格を確認した会社と、まず見積もり合わせを行う。その際、予定価格(契約制限価格)を「契約目安価格」と読み替えることにしている。
仮に最低価格提示者の金額でも「契約目安価格」を上回った場合は、協議して、どうして上回ったのかの理由を確認する。そこで「納得できる理由であれば、予定価格を上回っていても、価格協議した額で契約する」(NEXCO中日本)としている。