横浜市は、道路を巡る社会状況や都市構造などの変化に対応するため、一六年度から都市計画道路網の見直し作業を進めてきたが、二一日、見直し素案をまとめた。
現在、未着手となっている七一路線、約一九六㌔について検討し存続、変更、追加のほか廃止する路線を選定し、存続、変更、追加と判断した路線(区間)については、長期ビジョンの目標年(平成三七年頃)までに優先的に事業着手する路線を選定している。
素案によると、存続は六十四路線、約百七十三㌔。変更は十四路線、十三㌔。追加は三路線、約六㌔。廃止は七路線、十㌔となり、見直し後の延長は百九十一㌔となった。
変更・追加路線は、道路構造などの具体的な検討を進め、関係機関との協議を行うとともに、市民の意見を聞きながら路線及び区間の都市計画素案を作成する。
廃止候補となった路線は、国、県など関係機関との協議を行うとともに、市民説明を行いながら、廃止手続きを進める。
以下、追加、変更、廃止路線は次のとおり。
追加候補路線=(仮称)新吉田中川線(都筑区早渕一丁目~大棚町)、(仮称)白根線(旭区白根三丁目~上白根町)、(仮称)上矢部岡津線(戸塚区上矢部町~泉区岡津町)
変更候補路線=環状3号線(瀬谷区宮沢一丁目~二ツ橋町)、宮内新横浜線(港北区下田町の川崎市境~下田町六丁目=線形及び幅員不整合の個所を修正)、日吉元石川線(港北区日吉六丁目の川崎市境~日吉六丁目=線形及び幅員不整合の個所を修正)、川崎町田線(港北区樽町二丁目~太尾町、太尾町~新羽町=大綱橋から樽町二丁目交差点間の食い違いの解消のため、)、横浜上麻生線(神奈川区東神奈川一丁目~西神奈川一丁目=東神奈川駅付近交差点の形状見直し、港北区鳥山町=交差点形状の変更)、鳥山線(港北区鳥山町~小机町=交差点形状の変更)、環状4号線(栄区上郷町=神奈中車庫前交差点から神戸橋交差点で道路幅員の見直し)、鶴見三ツ沢線(神奈川区片倉五丁目=片倉町駅付近変更)、岸谷線(鶴見区生麦三丁目~岸谷三丁目)、瀬谷池内線(瀬谷区宮沢一丁目~二ツ橋町、瀬谷区瀬谷一丁目~相沢二丁目、瀬谷区瀬谷町~相沢七丁目=三ツ境下草柳線との食い違い交差点の解消など)、坂本鶴ヶ峰線(保土ヶ谷区川島町=陣ヶ下渓谷公園か西谷浄水場付近の見直し)、高田日吉線(港北区高田町の川崎市境~下田町六丁目、港北区日吉一丁目~日吉三丁目の川崎市境=線形及び幅員不整合の個所を修正)、大田神奈川線(鶴見区駒岡一丁目~獅子ヶ谷二丁目=二つ池の公園化との調和を目的)、保土ヶ谷二俣川線(保土ヶ谷区岩崎町~初音ヶ丘=JR線並行区間の見直し)
廃止候補路線=上永谷戸塚線(戸塚区舞岡町=代替路線及び緑の保全のため)、日吉元石川線(港北区日吉七丁目~箕輪町二丁目=代替路線があるため)、磯子浜松町線(磯子区久木町~丸山一丁目=国道16号など代替路線があるため、南区前里町~西区境之谷=代替路線があるため)、奈良1号線(青葉区奈良町)、鶴見師岡線(鶴見区獅子ヶ谷二丁目~港北区師岡町=獅子ヶ谷市民の森保全のため)、川上川島線(戸塚区品濃町~保土ヶ谷区今井町=市街地形成が見込まれないため)、大口線(神奈川区子安通~七島町=代替路線があるため)