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20年度で基礎調査着手/西湘バイパス延伸実現へ向け

2008/06/16 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県は、「西湘バイパス」の石橋ICから「真鶴道路」に至る延長約三㌔区間(小田原市根府川~早川)の延伸に向けて、二〇年度から基礎的調査に着手する。

 この区間の自動車交通の現状は、二車線の国道135号だけが受け持っている格好で、周辺で有料道路小田原厚木などの幹線道路と接続していることから、著しい交通渋滞が発生している。

 かねてから延伸要望が強く出されていたところだが、民営化の動きなどに影響されて進まなかったという経緯もある。

 県では、こうした渋滞を抜本的に改善し、県西地域の活性化を図るため、地元市町などと協調して、西湘バイパス延伸の実現化に向けた検討を進めてきた。

 一九年度に策定した「神奈川力構想・実施計画」や「かながわのみちづくり計画」においては、西湘バイパス延伸計画に重点的に取り組むこととしている。

 二〇年度では、公共事業等先行調査費として初めて八〇〇万円を予算計上し、空中写真測量、地形図作成を行う。

 地元市町との調整を経て、業務を外部委託する予定でおり、これを基に二一年度からは道路設計作業などに移りたいとしている。

 早期の都市計画決定を目指し、国交省の支援を得ながら、実現化に結び付けたい考えである。



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