新潟市西部地区の新たな特別支援学校となる「(仮称)西養護学校」の建設工事を計画している新潟市は、このほど基本・実施設計業務を新潟市建築設計協同組合(チーフ・堤建築設計事務所)に委託した。計画では、西蒲区にある旧巻工業高校跡地を増築・改修した上で新設する方針で、平成21年度に単年度で整備を進める見通しだ。概算工事費には約10億円を見込む。平成22年4月の開設を目指している。
特別支援学校(養護学校)は、新潟市内では、東新潟地区(海老ヶ瀬地内)に1カ所設置されているが、西蒲区や南区等からは遠く、通学時間が掛かることに加え、東区にある養護学校に在籍している児童生徒数が増加しており、早急に教育環境の改善を図る必要が生じていた。
そこで、児童生徒の増加による教室不足と合併による市域拡大に伴う通学時間の短縮を図るため、西蒲区内の学校跡地を利活用することで、当初計画を1年前倒ししての開校を目指すことにした。
計画によると、建設予定地は、旧巻工業高校跡地(西蒲区堀山新田88番地)。既存施設の一部では、これまでに県立高等養護学校の分校「手まりの里分校」が開設されている。今年度は、A6764・54㎡部分の用地取得も行う。
整備にあたっては、既存校舎棟(RC造3階建て4400㎡)を改修するほか、給食棟(S造平家建て300㎡)および渡り廊下通路棟(S造3階建て500㎡)を増築する。
設置学部・規模は、小・中学部で、70人・15学級程度とする見通し。
なお、基本・実施設計業務の担当事務所は次のとおり(委託期間は平成21年2月28日まで)。
▽チーフ・堤建築設計事務所
▽意匠=堤建築設計事務所、鑑建築研究所、佐野建築設計事務所、高柳建築設計事務所
▽構造=礎建築設計事務所
▽電気=涌井電気設備設計室
▽機械=ホープ設備設計事務所、シナダ設備計画
【写真=巻工業高校跡地を増改修する】