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菅原建設㈱が安全衛生大会/ゼロ災害誓い合う

2008/07/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 菅原建設㈱(水戸市白梅1-2-33、下田徳行社長)は4日、同社の協賛企業で組織する菅栄会(会長・関本紀久三国屋建設㈱相談役本部長)との共催で第26回安全衛生大会を水戸市青柳町の県建設技術研修センターで開催した。社員や菅栄会の会員ら約130人が出席し、安全工事表彰や優良安全衛生責任者の表彰を行い、労働災害の絶滅を誓い合った。大会後には、風の谷セラピー室の中島かずみ代表による特別講演が行われた。

 

 大会の冒頭、下田社長は「幸いにも大事には至らなかったが、ことし2月に事故が発生し、約1170日続いていた無事故無災害が途絶えた。現場では、整理整頓と危険な箇所の点検、是正を終始徹底して、3年後には1170日を更新した安全大会が開けるよう取り組んでいきましょう」と呼び掛けた。

 続いて、鈴木康允安全教育課長が、前年度の活動経過を報告しながら「安全衛生活動の向上を目指すためには、『計画、実施、評価、改善』のサイクル活動を推進することだ。安全衛生活動の基本は管理であり、『安全に対して妥協しない、黙認しない、安全を最優先する』を大きな柱として、人命尊重の理念の下、会社一丸となって安全で快適な職場環境を創造していきたい」と、安全管理体制の徹底を訴えた。

 今大会の安全目標は「労働災害の絶滅 休業災害ゼロ」、安全スローガンは「ゼロ災は みんなで摘み取る 危険の芽」を掲げている。

 具体策としては、①危険性または有害性などの調査およびその結果に基づく措置の実施②安全衛生管理活動の積極的推進③安全衛生教育の推進④建設業労働安全衛生マネジメントシステムの導入⑤交通災害防止活動の展開-などを行う。

 表彰式では、「桜川処理分区枝線(3-7工区)工事」と「浜田汚水中継ポンプ場場内整備」の統括安全衛生責任者が安全工事表彰を受けた。そのほかにも、優良安全衛生責任者表彰など合計8人に記念品と賞状が贈呈された。

 受賞者を代表して謝辞に立った深谷将司氏は「安全表彰の対象となったことは身に余る光栄です。私が携わった工事の無事故無災害は、工事担当者のほか、協力会社の安全に対する惜しみない努力で築かれたもの。これに甘んずることなく、今後もなお一層、無災害竣工の念を深くし、本年度も年間無事故無災害を達成する所存です」と謝意を表した。

 来賓として出席した菅栄会の関本紀久会長は、「同じような年代で現場へ行く場合、つい気が緩みがちになってしまうことがある。しかし、日ごろの親しさにかかわらず、勇気を持って声を掛け、注意し合うことが安全につながる。絶対に重大な事故を起こさないという強い覚悟で現場に臨んでほしい」と呼び掛けた。

 続いて、川原吉雄取締役建築部長が安全大会宣言を読み上げ、最後は今橋克己取締役土木部長を中心に安全スローガンを唱和。安全意識の向上と労働災害の絶滅を誓い合った。

 大会後には、風の谷セラピー室の中島代表が「メンタルヘルス対策と安全管理」と題した特別講演を行い、セルフケアの重要性などについて説明した。

 大会での受賞者は次のとおり(敬称略)。

 【安全工事表彰】

 ◆菅野貴志(菅原建設㈱統括安全衛生責任者)=公共下水道桜川処理分区枝線(3-7工区)工事

 ◆深谷将司(菅原建設㈱統括安全衛生責任者)=公共下水道浜田汚水中継ポンプ場場内整備

 【優良安全衛生責任者表彰】

 ◆吉岡孝(吉岡組)、井上仁志(㈱協和エクシオ)、越川昇(エンドウ・エコレイズ㈱)=公共下水道桜川処理分区枝線(3-7工区)工事

 ◆吉岡孝(吉岡組)、小室裕一(㈱田寺緑地土木)、森田主税(㈲チカラ電設)=公共下水道浜田汚水中継ポンプ場場内整備


【写真=(上から)下田社長、関本菅栄会会長、大会ではゼロ災害を再確認、安全表彰受賞者を代表して深谷氏が謝辞、中島氏がメンタルヘルスについて講演】

下田社長005080.JPG 関本菅栄会会長005081.JPG 大会では活動計画の発表や安全スローガン唱和などを行い、ゼロ災害を再確認した005082.JPG 安全表彰受賞者を代表して深谷氏が謝辞005083.JPG 風の谷セラピー室の中島代表がメンタルヘルスについて講演005084.JPG

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