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千葉県葛南地域整備センター

県道船橋行徳線高谷川橋で詳細設計/妙典橋は用地取得後に工事着手へ

2008/07/16 日刊建設タイムズ

 県葛南地域整備センターは、県道船橋行徳線で用地買収や道路改良工事に着工する。また、今年度は(仮称)高谷川橋の詳細設計をセントラルコンサルタント(東京都中央区入船1-4-10)に700万円で委託した。工事は外環道から東側を実施中。用地買収の進ちょく状況は約72%に達し、地権者と交渉中。今年度事業費は約4億5000万円を見込む。

 (仮称)高谷川橋は、架設場所が市川市高谷地先。規模は橋長20.3m、幅員11m(車道6.5m、歩道3.5m)。橋梁の形式は下部工がRC造逆T式橋台2基。上部工はPC単純中空床版橋。

 一方、(仮称)妙典橋については、用地買収完了後に着工する。同橋は橋長622.5mで、幅員は全幅で11m(車道3.25m×2、歩道片側3.5m、ほかに路肩・地覆など)。下部工はRC造逆T式橋台2基(A1、A2)とRC造張出式橋脚8基(P1-P8)。橋脚は河川部分が4基と陸域部分が4基。基礎は河川部分の4基が鋼管杭、陸域部分の4基がPC杭と鋼管杭を予定。上部工は3径間連続鈑桁橋+6径間連続鋼床版箱桁橋。取付部が鈑桁橋、河川部分が箱桁橋となる。箱桁部分の詳細設計は長大(東京都中央区日本橋蛎殻町1-10-4)が担当し、取付部の詳細設計は構造エンジニアリング(東京都中央区大伝馬長7-5)が担当。

 (仮称)妙典橋は、東京外かく環状道路(外環道)の整備に関連して一級河川江戸川に架ける橋梁で、市川市内の交通混雑緩和と災害時の緊急輸送路としての役割を担う重要な路線となる。また、架橋地点の江戸川にはトビハゼなどの貴重種の生息が確認されているため、事業による影響を極力抑える必要があることから、環境保全対策懇談会を設立し、学識経験者などの意見を聞きながら事業を進めている。環境保全対策に伴う環境調査は国土環境(東京都世田谷区駒込3-15-1)が担当し、動植物の生息調査を実施。

 船橋行徳線の道路改築事業は市川市妙典~高谷の延長1300mで、このうち橋梁が橋長622.5m。妙典側の都市計画道路3・4・24号塩焼南行徳線と高谷側の都市計画道路3・4・13号二俣高谷線を結ぶ。高谷側では外環道の側道(一般道路部)に取り付けるが、原木インターまで伸ばす計画もある。

 橋梁前後の道路部は、妙典側が既存の市道の交差点まで、高谷側が外かく環状道路の側道まで。妙典側は工事用の進入路があるが、高谷側はないため、市道から外かくまで進入道路を整備する必要がある。この取付道路は将来道路計画を延伸する際、本線になる。外環道までの1㎞区間は、外環道の15年度供用開始にあわせて完成させる。

 同事業は04年度から国庫補助事業として着手し、05年度から地方道路交付金事業として実施している。事業期間は04-11年度の8か年で、全体事業費は70億4000万円を投入する。

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