横浜市は十七日、首都高速道路㈱とともに市北部の青葉区や都筑区で建設を計画している高速横浜環状北西線(北西線)のルートや構造など盛り込んだ都市計画素案(案)がまとまったとし、市会常任委員会などで明らかにしたほか、二十九日から沿線を対象にした市民説明会、三十日から閲覧手続きを開始することを明らかにした。延長七・一㌔で、このうち四・一㌔がトンネル構造、四車線の自動車専用道路だ。
北西線は、青葉区下谷本町の東名高速道路の横浜青葉インターチェンジと都筑区川向町の第三京浜道路港北インターチェンジを結ぶ、延長七・一㌔、四車線、幅員二〇㍍、設計速度六〇㌔/時の自動車専用道路で、現在、首都高速道路㈱が主体となり事業を進めている高速横浜環状北線と一体となり、市北西部と湾岸エリアを結ぶというもので、保土ヶ谷バイパスの混雑緩和、道路ネットワークの信頼性を高める、横浜港の機能強化を図る狙いだ。
十五年六月に市民の意見を聞きながら進めるパブリック・インボルブメントを用い、検討を開始し、十七年八月に概ねのルートと構造を盛り込んだ概略計画を公表し、十八年八月に工事中や供用後の周辺に与える環境影響について調べる項目や、方法を示した環境影響評価方法書の公告手続きをとっている。
ルートは、青葉区下谷本町の東名高速道路横浜青葉インターチェンジを高架で出て、鶴見川沿いを走り、緑区との区境で掘割を経て、地下に入り、地下六〇㍍の深さをトンネルで四・一㌔を行き、都筑区東方町の県道川崎町田線で地上に出て、高架で川向町の第三京浜港北インターチェンジに至る。途中、トンネルの両端に(仮称)北八朔換気所と(仮称)東方換気所を設ける。素案では、港北インターチェンジで接する北線との港北ジャンクションの一部変更、港北インターチェンジで北西線と出入りする新横浜元石川線、川向線、川崎町田線の交差点改良、道路構造の変更も示した。
市では、素案発表とともに、市民説明会を二十九日に都筑公会堂(市営地下鉄センター南駅徒歩六分)、三十日に青葉公会堂(東急田園都市線市が尾駅徒歩八分)、十月一日に緑公会堂(市営地下鉄、JR線中山駅徒歩五分)でいずれも午後七時から開催する。三十日から十月十四日の二週間、沿線の区役所や道路局事業調整課において素案の閲覧手続きを行う。