城山運動公園整備事業を進めている新潟市西蒲区は、来年開催の2巡目国体や今後のスポーツ施設整備に伴い、駐車場の増設を計画している。このほど作成した駐車場の造成計画書によると、隣接する竹野町石堰地区県営ほ場整備事業の創設非農用地などを取得、整備を行う計画で、近く造成の実施設計に着手する。また、今後、屋内体育施設や第2野球場の建設も計画しており、早ければ来年度にも設計に着手する見通しだ。
城山運動公園では、多くのスポーツ関連施設が設置されているが、施設規模に反して駐車場が狭く、大規模なスポーツ大会等が開催されると慢性的な駐車場不足が生じていることから、来年の国体開催(ホッケー会場)等を見据え、早急に必要な駐車場を確保する方針。
今回まとまった駐車場造成計画によると、農用地区域を中心とする開発予定地A(1万3487㎡)と、農用地区域外を中心とする開発予定地B(8663㎡)を対象に、502台分(大型車30台、普通車472台)の駐車場収容台数を確保する考え。
今年度は、造成工事に向けた実施設計を進める方針で、10月15日に業務を入札執行する。予定価格は944万9000円。委託期間は100日間。設計完了後、造成工事に着手し、国体開催までに完了させる見通しだ。当初予算には事業費3億4400万円を計上した。
また、今回、城山運動公園で計画されるスポーツ施設の建設計画が明らかになった。
まず、「屋内体育施設建設事業」では、年間を通して「いつでも、だれもが気軽にスポーツ・レクリエーションを楽しむことのできる」屋内体育施設を整備し、健康づくり等も含めた住民サービス向上を目指す。
施設概要は、用地面積6000㎡、建物面積はRC造2300㎡およびS造1300㎡で、多目的運動場、屋外競技屋内練習場、トレーニング室、会議室、クラブハウスなどを整備する。来年度以降、設計等の準備に入る見通しだ。
また、竹野町地内にあった「旧巻町営竹野町野球場」の代替施設として早期建設が望まれている「第2野球場建設計画」も予定している。具体的な整備計画は固まっていないが、合併建設計画として実施する。
第2野球場は、既存の城山野球場と同規模の5500人の収容観客席を想定。施設は両翼92m、センター120mとし、少年野球から還暦世代までの幅広い利用を見込んでいる。
なお、用地に関しては旧巻町が平成13年度に城山運動公園の隣接地を取得済み。
【写真=駐車場の整備予定地】