関東建設工業(高橋君明代表取締役)は日、平成年度のグループ安全衛生大会を冠稲荷ティアラグリーンパレスで開催した。式典では、同社社員やグループ会員、来賓として斉藤具秀栃木県議会議員をはじめ、清水聖義太田市長や群馬県建設業協会太田支部の小林伴起安全衛生委員長らが臨席し、今年度の労働災害の防止を誓い、無災害への決意を新たにした。
開会後、あいさつに立った関東建設工業安全衛生協力会の清水茂男会長(清水製作所)は「この1年間大きな事故が起きる事無く過ぎました。今後も作業中、通勤中に事故を起こさないように十分に注意して下さい。また、1日は誰でも時間を貰っています。時間を無駄にすることなく、1日1日を大切にし、良い1年間を過ごしてください」と述べた。続いて、高橋社長があいさつに立ち「日々の自己管理は、大変重要なものです。健康でなければ働くことも戦うことも出来ません」と健康管理の重要性を述べ「建設業界は不景気となっており、受注できるパイが減少しています。このパイをどう維持していくか、または、違う分野に乗り込み利益を出していくかが、今後の課題となってきます。業界の厳しさをよく理解し頑張って頂きたい」と述べた。次に高橋明良グループ会社代表が「安全を心がけて工事を行って欲しい。事故を起こさないためにも、各個人の意識の高揚が必要となる。また、身体が健全であれば、事故が起きる確立も減る」と参加者への奮起に期待した。
続いて、優良会員表彰が行われ、年度に無災害で安全衛生管理に優れ模範となった企業や個人を表彰。会員表彰に7社、職長表彰に5名(5社)、工事管理者表彰に8名が表彰の栄に輝いた。
来賓あいさつでは、斉藤県議が「世界的な金融不安となり、アメリカに地方銀行が8つも倒産するなど不安が広がっている。庶民的には、生活必需品や建設資材の高騰が見られる。この様な時こそ、しっかりとした会社と組まなければ事業展開も出来なくなる」と述べた。続いて、小林委員長が「安全パトロールでは、一昔前に比べ、大きな指導は無くなりましたが、事故に繋がる小さな指導は、まだ有ります。1年間無事故無災害でいるのは、難しいでしょうが、是非とも達成していただきたい」と語った。続く清水市長が「安全面は、常に注意していかなければならない。また、太田市はものづくりの他に物流でも発展出来ると考えている。そのためにも、同社グループの力が必要となる。同社グループを中心に発展し、社会奉仕をしてもらいたい」と語った。
その後、太田労働基準監督署の瀬下満第2課長が「建設業における死亡災害発生状況について」を、須齋嵩群馬大学教授が「人を生かし、国際化の対応を」と題し、講演を行った。
最後に春山設備工業の安田美晴代表取締役が「安全に対する基本的な考え方は人命尊重であり、全てに優先させなければならない。よって関東建設工業並びに関栄会各社は本大会を契機とし、災害防止活動の決意を新たに、全力を傾注し快適な職場づくりを実践することを宣言する」と安全宣言を読み上げ、参加者は一致団結して無災害へ全力を尽くすことを誓った。