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新潟県見附市

伝統校の歴史新たに/今町小校舎建設/工事安全祈願祭を挙行

2008/10/08 新潟建設新聞

 見附市立今町小学校(今町6)の校舎建設工事安全祈願祭が3日、同校グラウンド内で挙行され、秋晴れの下、出席した50人程の関係者が工事の無事を祈った。

 同校は昭和43年9月の建設以来今年で40年目を迎えるが、老朽化に加え、平成16年の中越大震災による被災等から早期の校舎改築が望まれてきた。平成18年度には「今町小学校改築検討会」が発足し、市当局はもとより、児童、保護者、教職員、地域の幅広い希望を反映させる目的で「想いをかたちに~学校づくり20の想い」のコンセプトを掲げての意見集約も進められた。

 また、設計者の選定にあたっては全国公募によるプロポーザル方式を採用し、多様な提案を求めた。その結果、設計担当は大宇根建築設計事務所(東京都町田市)に決定。

 建築本体工事は、植木組・吉田建設JV(契約金額13億2300万円)、機械設備工事は、清水配管・山田工機JV(契約金額2億4150万円)、電気設備工事は、石崎防災電設・小玉電機商会JV(契約金額1億3020万円)がそれぞれ担当することとなり、当日、ともに玉串を捧げて工事の安全を祈願した。

 祈願祭では、大宇根弘司・大宇根建築設計事務所代表取締役社長による鎌入れ、久住時男見附市長による鍬入れ、植木義明㈱植木組取締役社長による鋤入れの儀を出席者が見守り、大事業の無事故を祈念した。

 式典終了後に挨拶に立った久住市長は「工事関係者の皆様には十分な現場管理と安全対策を講じられ、優秀な技術と豊富な経験とをもって、市民の誰もが誇れる今町小学校を建設していただきたい」と抱負を述べた。

 また、謝辞を述べた㈱植木組の植木義明取締役社長は「貴校は創立130年を誇る県内有数の伝統校であり、教育熱心な土地柄と聞いている。長い歴史に培われた素晴らしい環境は次世代へも継承されると思う。この工事を安全に細心の注意を払って行なっていきたい」と誓った。

 同工事の概要は、RC造(一部SRC造)3階建て、延べ床面積6448㎡、建築面積2740㎡で、屋上に設置されるプール水面積は290㎡となっている。

 校舎の完成は平成21年12月を予定しており、体育館は平成22年度内の完成を目指している。


【写真=大宇根社長(上)、久住市長(中)、植木社長(下)】

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