新学校給食センターの基本設計者をプロポーザル方式により選定していた加須市は、最優秀者を日立建設設計(東京都千代田区麹町3-5、電話03-5211-0890)に特定した。契約は今後締結する予定。履行期間は、契約締結日の翌日から21年3月25日まで。今後のスケジュールは、21年度に実施設計、22・23年度の2カ年度で建築工事を予定している。
審査基準は、①事業経験②企画力③技術力④斬新な発想⑤創意工夫⑥取組意欲--の6項目。
1次審査には9社から提案書の提出があった。ものつくり大学教授・技能工芸学部学部長の中村隆夫氏を委員長に、委員6人で組織する選定委員会で、会社概要、契約実績、提案書による書類審査を行い、3社を1次審査通過者とした。
2次審査は、書類、プレゼンテーションおよびヒアリング、質疑応答などの内容を踏まえ、各委員の評価を点数化し、総合的に判断を行った。
その結果、同社を選定した。選定委員会では、講評の中で「本プロポーザルの趣旨を踏まえ、これまでの経験や知識を生かし、提案項目に対し詳細かつ丁寧な提案がされていた。多少、平面計画上気になるところはあったが、事前に現場や建設費、水害時における加須市の状況などの調査も行っており、取組姿勢も高く評価した」と説明している。なお、次点者は、石本建築事務所。
建設地は、町屋新田地内の6556㎡。水道施設は、上水道あり、下水道なし。電気は東京電力からの供給という条件。施設は、S造平屋一部2階建てで、高さ制限10m。2階部分は会議室、休憩室、食堂、調理実習室、見学通路などを想定。調理能力は、幼稚園・小・中学校分で日量6000食規模。
既存の給食センター(下三俣574)は、敷地面積4526㎡。RC造2階建て、延べ床面積1331㎡。昭和46年竣工でウエット式。
【写真=移転改築へ基本設計が始まる給食センター】