北陸地方整備局は24日付けで、新潟市で計画する「新潟美咲合同庁舎2号館」建設工事を建築本体、電気設備、機械設備の3分離によるWTO(政府調達協定)対象の一般競争入札で公告した。申請書等の提出は11月25日(火)まで。開札日は平成21年2月9日(月)を予定。国の機関10官署が入居する合同庁舎で規模はRC造10階建て約2万㎡。工期は平成23年12月28日まで。総事業費は約67億円となる。
主な参加資格は、建築本体が建築一式工事の経営事項評価点数1200点以上、電気が電気設備工事の同点1100点以上、機械が暖冷房衛生設備工事の同点1100点以上、など。総合評価方式は、いずれも技術提案のみを評価する「標準Ⅰ型」の総合評価方式が採用されている。
評価項目のうち、建築本体では、①施工体制②コンクリートの品質向上対策③免震システムの品質管理の確実性確保―のための提案を評価。
電気設備では、①施工体制②ケーブル配線の施工に関する品質確保③太陽光発電装置に関する発電効率向上―についての提案を評価。
また、機械設備では①施工体制②冷温水配管の施工③空調システムの調整―に関する品質確保についての提案を評価する。
新潟市中央区美咲町に整備する「新潟美咲合同庁舎2号館」は、RC造地上10階建て延べ面積2万444㎡。
市内にある国の官署を集約・合同化し、行政サービスの向上や防災機能の強化等を図り、近接する県庁・業務施設と一体となった新たな都市拠点の形成を目指し整備する。
入居予定官署は、▽新潟財務事務所▽北陸信越運輸局▽北陸信越運輸局船員地方労働委員会▽第九管区海上保安本部▽第九管区情報通信管理センター▽新潟地方気象台▽新潟労働局▽新潟労働基準監督署▽新潟公共職業安定所▽関東地方環境事務所新潟事務所―。
工事概要では、建築本体は庁舎建設と地中オイルタンク用躯体を整備し、主要資機材はコンクリート約1万9000立方、鉄筋約2800t。電気設備の主要資機材は、配電盤(総変圧器容量約3350kVA)13台、直流電源装置(約400Ah)1台、自家発電装置(約1000kVA)1台、中央監視制御装置(総点数約1500点)1台。機械設備の主要資機材は、直だき吸収冷温水機(約700kW)2台、氷蓄熱ユニット(約200kW)1台、空気調和機約20台。
実施設計は、日建設計(東京都)が担当。
工事発注規模は、建築本体が30億円以上、50億円未満で、電気設備と機械設備が10億円以上、20億円未満を見込む。
なお、別途、「エレベーター設備工事」を、一般競争入札で第4四半期中に発注する見通しで、工事発注規模には3億円以上、5億円未満を想定している。
【写真=庁舎の整備イメージ(右側が2号館)】