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NSフロアーⅢ工法/乾式二重床先行時に間仕切壁も/熊谷組、野原産業、泰成電機工業

2008/11/05 群馬建設新聞

熊谷組(大田弘社長)、野原産業(野原数生社長)、泰成電機工業(丸山光也社長)の3社は、施工性やコスト面に優れた「NSフロアーⅢ PS廻り床先行工法」を開発した。マンションなどで、乾式二重床を床先行工法で施工するのと同時に、PS(パイプスペース)やユニットバス廻りに遮音壁設置ができ、先行して間仕切り壁を施工する必要がない。製造は泰成電機工業が、販売は野原産業が担当する。

集合住宅では、フリープランやセレクトプランも対応でき、短期間で施工ができる乾式二重床床先行工法の採用が増加している。従来は遮音性能を確保するため、乾式二重床施工前に先行してPS廻りなどの床を施工し、PS部の床下から発生する音を遮断していた。

施工手順としては、①PS廻りの乾式遮音壁の床下施工②乾式二重床の施工③PS廻りの乾式遮音壁の床上施工――の3工程が一般的とされている。新開発の工法では、②の乾式二重床施工と同時に、①の二重床下で遮音対策を行うことが可能だ。このため、先行して実施していた、軽量鉄骨工事や石膏ボード貼りといった乾式遮音壁の施工が不要となる。工種間のロスがなくなるので、施工効率が向上するのも特長だ。

遮音性能は従来工法と同等(500Hz帯域以上でdB)。コスト面では、設計価格(材工)で4500円/箇所(PS壁寸法300㎜×300㎜×300㎜程度)。在来工法と比較して約%の削減を実現している。

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