四街道市は、このほど開いた都市計画審議会で、4車線化に伴う国道51号の追加案と都計道山梨臼井線、都計道南波佐間内黒田線の2路線の変更案の3件を諮問した。今週中にも答申が出される見通し。3件はいずれも県決定となり、来年2月ごろに開催が予定される県都市計画審議会に諮り、同審議会の承認を得て決定・告示される。国道51号の4車線化拡幅事業は、事業認可後、国土交通省千葉国道事務所が来年度から詳細設計や用地買収などに入る。
国道51号の4車線化拡幅事業は、交通渋滞を緩和し、交通の円滑化を図るため実施する。千葉市区間はすでに都市計画決定され、千葉国道事務所による整備が進められている。
四街道市区間は、同市吉岡地先の南波佐間4号交差点から佐倉市馬渡地先の坂戸交差点までの延長約3170mが対象。道路の起点は四街道市大字吉岡字升方地先、終点が佐倉市大字馬渡字通目木地先。道路の幅員は標準部が25.25m、交差点部が27.0m。道路は中央帯により車線を分離し、中央帯の幅員は標準部で約1.5m。また、同路線は交通量が多いことから、道路の両側に自歩道を設ける。自歩道の幅員は約3.5m。道路の規格は第3種第1級で、設計速度が80km/h。
国道51号は、千葉市から四街道市南部を東西に横断し、成田市や佐原市等の県北東部を経由して茨城県水戸市に至る主要な幹線道路(直轄国道)で、高規格幹線道路等と一体となって幹線道路網を構成している。
同路線は交通量が多く、同市の吉岡十字路付近で、最大通過時間が10分、最大渋滞長が1250mに達するとともに、右折車に関係した事故が多く発生し、歩道の幅が狭く安全な歩行者空間の確保が求められていた。
また、国道51号に交差する都市計画道路2路線(3・3・1号山梨臼井線、3・4・7号南波佐間内黒田線)については、国道51号の拡幅決定などに伴い変更を行う。
山梨臼井線は、国道51号の拡幅に伴い終点位置を変更する。位置を変更することにより、道路延長は5210mから5200mとなる。また、市街化調整区域の延長725mについて、橋梁構造部分などの幅員を25mから22mに変更する。道路の起点は四街道市大字千代田2丁目地先で、大字みそら2丁目地先を経過し、大字成山字笹目沢地先が終点となる。道路構造は地表式で、車線数は4車線。区間内にはJR総武本線との立体交差、幹線街路との平面交差4か所がある。
一方、南波佐間内黒田線は、国道51号の拡幅に伴い起点の位置を変更する。起点の位置変更により、道路の延長が3750mから3730mに変更となる。車線数は2車線。道路の起点は同市大字南波佐間字笹目沢地先で、同市大字鹿渡字内ノミ台を経過し、終点が同市大字内黒田字新山地先。道路幅員は18.0m。道路構造は地表式。区間内にはJR総武本線との立体交差、幹線街路と平面交差5か所がある。