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茨城県水戸市

新好文茶屋を建設/来年度着工目指す

2009/01/15 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は、市の新たな観光拠点として千波湖畔に(仮称)新好文茶屋を建設する。計画では、施設はS造平家建て延べ359・5㎡規模で、内部には案内所や物産機能、休憩機能、飲食機能などを備える。現在は、㈱匠建築研究室(水戸市白梅)に委託した実施設計をことし3月末までの履行期間を設定してまとめており、順調にいけば来年度に建設工事および周辺整備工事を進め、平成22年2月ごろの竣工を目指す。施設整備に係る概算事業費は1億4700万円。


 水戸市の千波湖・偕楽園周辺は、年間を通して多くの市民や観光客が訪れるが、休憩や物販・飲食などのサービスを提供が十分に出来ていない状況にある。そのため市では、偕楽園・千波湖を中心としたエリアの交流を創出する観光拠点の整備を計画。これらの機能を併せ持つ施設として、さらに市制施行120周年記念施設として、新たな好文茶屋を建設することにした。

 計画では、建設地は千波町3080ほかの2879・6㎡。千波湖畔の現在の好文茶屋や徳川光 像の南側の芝生広場の一角で、芝生広場からはスロープを設ける。

 建物はS造平家建て延べ359・5㎡規模で計画。内部は、飲食エリア(260・3㎡)、案内・休憩エリア(48・5㎡)、共用エリア(事務室、厨房、倉庫、ポーチ。50・4㎡)に別れ、それぞれのサービスを提供する予定。建物南側にはテラスも設ける。屋上は芝生を張る。

 市では平成18年に、新文茶屋整備に向けた基本設計コンペを実施。その結果、㈱匠建築研究室を選び、設計策定を委託した。さらに、地質調査も実施した。

 19年度には同社に実施設計の策定を委託。ことし3月15日までを履行期間に策定を進めている。委託額は504万円。

 一方で、建設予定地の地中深さ1・5m~2mに千波湖と桜川をつなぐ千波湖導水管が埋設されていることが分かり、新施設の基礎地中張りの工事を行う際に障害になるため、今年度に導水管の移設工事を発注した。

 本体建築工事は来年度に着工予定で、22年2月ごろの竣工を予定する。施設整備に係る概算事業費は1億4700万円を見込んでいる。



【図=新好文茶屋完成イメージ】

新好文外観006163.jpg

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