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神奈川県横浜市

横浜市公共事業評価審査委員会/総事業費百億円以上の道路3事業を審議

2009/01/15 日本工業経済新聞(神奈川版)

 横浜市の一定規模以上の公共事業について、審査し評価を下す横浜市公共事業評価審査委員会(委員長・小林重敬武蔵工業大学教授、横浜国立大学特任教授)はこのほど、市が事業化を計画している総事業費百億円以上の道路三事業について審議をした。栄区内を走り高規格幹線道路にアクセスする「都市計画道路横浜藤沢線」、戸塚区から泉区を抜け環状道路を成す「都市計画道路環状3号線」、港北区内を走る現道二車線を四車線に拡幅する「東京丸子横浜線」で、総事業費が百億円以上となる。委員会では市の考えを了承した。

 横浜市の事前評価は、効率性、実施過程の透明性の向上を目的に、総事業費が二十億円以上を見込まれるものについて事前に判断を下す目指している。総事業費八十億円以上については、委員会の審議対象となる。

 三事業は昨年十月に、事業規模、スケジュール、事業効果、必要性を盛り込んだ案を示し、市民からの意見を募ったうえ、審議会に諮問した。これに対し、委員会では、市の対応方針案を了承する考えを示した。以下、三事業の延長や事業期間、総事業費、事業効果などの概要は次のとおり。

 ▽都市計画道路横浜藤沢線整備(飯島地区)(栄区飯島町~長尾台町)=延長一、二二〇㍍、幅員三二㍍、四車線。平成二十一年度~二十八年度事業、総事業費二百三十六億円(用地費六十二億円、工事費百七十四億円)…高速横浜環状南線及び横浜湘南道路の栄インターチェンジからの自動車交通の流入、流出を担う道路として計画。整備により、インターチェンジからの自動車交通を環状4号線及び3号線方面に分散し、交通渋滞の緩和及び市中心部のアクセス向上が図られる。同事業に関連して下永谷大船線の道路新設及び現道拡幅も実施する

 ▽都市計画道路環状3号線整備(汲沢・中田地区、中田地区)(戸塚区汲沢町~泉区中田西一丁目)=延長三、二五〇㍍、幅員二二㍍、四車線、二十一年度から三十二年度事業、総事業費百十五億円(用地取得費八十六億円、工事費二十九億円)…市南西部において自動車交通が集中する横浜伊勢原線や国道1号する路線。整備により、戸塚駅周辺を目的地としない自動車交通を迂回させ、市南西部における交通渋滞の緩和を図るとともに、住宅地の道路等の通過交通を移行させ、交通事故の減少を図る

 ▽東京丸子横浜線整備(箕輪地区、綱島地区、樽町・太尾地区)=(港北区箕輪町一丁目~大豆戸町)=延長三、〇八〇㍍(箕輪地区九五〇㍍、綱島地区八一〇㍍、樽町・太尾地区一、三二〇㍍)、幅員二〇㍍、現道二車線を四車線に拡幅整備。平成二十二年度~三十三年度事業。総事業費百二十二億円(用地取得費百一億円、工事費二十一億円)…環状2号線から川崎市境に至り、東急東横線に平行し、各駅にアクセスする路線(区間)。整備により、環状2号線へのアクセス向上及び交通渋滞の緩和を図れるとともに、歩道整備により歩行者の安全性が向上が図れる



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