公共工事に係る暴力団等排除連絡会の越谷地域連絡会(会長=小倉一夫越谷県土整備事務所長)は19日、20年度第2回研修会を同事務所会議室で開催した。研修会には、同事務所のほか、管内5関係地域機関、管内5市1町から約40人の職員が参加、また、顧問として管内5警察署から刑事を招き、ロールプレイングによる研修などを行った。
小倉会長は「昨年10月に不当要求防止責任者講習を開催、不当要求防止対策の重要性が浸透していると感じています。さまざまな場面で暴力団等に対し毅然とした態度をとるため、その対応力を高めていただきたい」とあいさつした。
講話では「暴力団情勢と不当要求に対する対応要領」をテーマに、県警察本部組織犯罪対策局捜査第四課の山田雅樹暴力団排除対策室長が「建設工事には不当要求行為が多い」と改めて注意換気を行った。
ロールプレイング演習では、機関誌購読・自動販売機設置強要など3想定に分けて実施。刑事扮する不当要求者に対し、県・市町の職員が対応。想定ごとに質疑応答が行われ「必要ないものは『必要ない』ときっぱり断る」「論点をずらさせず、本来の話に戻すことが重要」など、対応について確認しあった。
山田室長は「今日の参加者は粘り腰が強かった」とたたえた。また「交渉が1回で終わらない場合や不当要求か分からない場合などには警察へ相談・照会することにより、応えられることがある」と説明した。
【写真=仮想・不当要求者に毅然とした対応】