石岡地方斎場組合(管理者=横田凱夫石岡市長)は2月12日、定例組合議会にて、一般会計予算案(総額5億4303万3000円)を可決した。この新年度予算には、斎場移転に伴う用地購入費のほか、土木工事費など斎場移転にかかわる建設関連費に総額4億5822万1000円を盛り込んだ。21年度は、都市計画の位置決定を受けるほか、用地取得、土木工事、実施設計に着手。22年度から2カ年で整備を行い、23年度内の供用開始を見込む。
現在の石岡地方斎場(石岡地内)は昭和52年6月に建設されて以来、30年が経過し老朽化が著しく、耐震化もされていない状況であることから建て替えを計画。総事業費は23億円。
新斎場の建設予定地は、石岡市染谷地内の常陸風土記の丘駐車場向かい側で、敷地約5万8000㎡。山林で整地が必要な場所となっている。
新斎場の計画規模は、RC造一部平屋建て延床面積約3200㎡。
火葬炉は実装7基で、予備スペースを設置予定。そのほか告別式室1室、集骨室2室、待合室6室を配する。150人規模の式が行える。
駐車台数は乗用車300台、バス5台分を整備する。
このほかの用地は、緑地帯とし、外部から見えないよう配慮する。
昨年1月には、基礎地盤コンサルタンツ㈱(東京都)に委託して敷地の測量を実施。続いて10月末には基本設計を㈱岡設計(東京都)に委託。ことし3月25日をめどに策定を進めている。
21年度はまず、建設用地を火葬場用地として都市計画の位置決定を受ける予定。先月26日には、住民説明会を開催した。
ことし6月から7月にも市の審査会にかけ、都市計画決定を受けたい考え。
その後、用地買収を進めるとともに、実施設計、土木工事を発注する。
土木工事にかかわる設計は現在策定中。施設の実施設計は、基本設計に引き続き㈱岡設計が担当する見通し。
21年度当初予算では、用地購入に2億3210万円、土木工事費に1億6313万4000円、実施設計に2600万円、土木監理に216万円を盛り込んだ。
22年度から2カ年で本体工事に着手し、23年度に外構工事を実施。同年度内の完成を目指す。
なお、同組合の21年度一般会計予算の総額は、5億4303万3000円。
新年度予算の主な事業は次のとおり。
【21年度斎場建設費詳細】
◆斎場建設費総額=4億5822万1000円
◆建築実施設計業務委託=2600万円
◆土木監理委託=216万円
◆土木工事=1億6313万4000円
◆用地購入=2億3210万円
◆染谷地区斎場管理組合交付金=2000万円
◆立木補償=1290万円