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青柳工務店が特許/境界杭の埋設で/埋設穴1分かからずに

2009/04/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 ㈱青柳工務店(下妻市鯨、青柳晴男社長)は、コンクリート境界杭の設置を効率的に行うため、境界の埋設で特許を取得した。杭を早く設置できることから埋設具は「杭っく」と命名。通常、掘削に1時間以上かかっていたコンクリート境界杭の埋設穴が、1分かからず、しかも真四角にできるというから驚きだ。同社では(社)県測量設計業協会(方波見正会長)並びに協会員の意見を聴取し、コスト縮減をアピールするとともに受注施工を目指す。ただ今、受注受付中。問い合わせは電話0296-43-4381まで。

 特許取得のきっかけは現場での苦い経験が元になっている。

 道路工事で30本もの境界杭を入れる際、若い作業員でも1本掘るのに3時間かかり大幅に時間を要した。このことから青柳氏は埋設具を発案して試作。これを現場で試したところ、大幅に時間が短縮できたという。

 これが仲間うちで広がり、「みな同じような困り事を抱えている」と感じた青柳氏は製品開発を決意。

 弁理士の中野佳直氏(牛久市)を通じて平成15年に特許を出願し、ことし1月30日に特許が認可された。

 実際、現場でのコンクリート境界杭の埋設は手作業がほとんど。砕石が敷かれた現場では、掘りやすい場所でも1本の掘削に1時間以上かかるという。

 粘土質や根の張った土質、砕石が入り交じった硬い地盤なら、なおさらだ。それが1分かからず真四角に埋設穴を空けられるというから驚き。

 仕組みはこうだ。打設体を埋設地点にセットし、油圧ショベルバケットを打設体に押し当てて上から押圧。地中へ所定の深さまで押し込み、打設体を引き抜く。そうして出来た埋設穴にコンクリート境界杭を入れて土を埋め戻せば完成。

 打設体の内部に入った掘削土は、押出体で打設体の上から押し出せば、注射器のように排出されるという。

 青柳氏は、境界杭の埋設に苦労する人達にわかりやすく見てもらうべくプレゼン用DVDを作成中。興味ある人はご一報のこと。

 「労働時間が大幅に短縮できるこの製品は必ず経費削減につながる」と青柳氏。「多くの人に、この便利さと早さ(クイック)を実感してもらいたい」と話している。


【写真=特許証を手にする青柳社長。「杭っく」左から打設体、押出体、埋設具】

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