4月臨時県議会が22日招集され、副知事の選任案など7議案を審議、原案通り可決した。また議会の冒頭、森田健作知事が就任にあたり所信表明を行い、次世代に誇れる千葉を築くため、政策の実行を通して「日本一光り輝く千葉県」づくりにまい進していく決意を語った。
森田知事は、「閉塞感あふれるこの時代に、『千葉県を元気にしてほしい』『千葉県に光を当ててほしい』との県民の熱い期待に、『必ずやる』との信念を持って全身全霊をささげ、粉骨砕身する」と表明。
これまでの県政については、成田空港や東京湾アクアライン、全国屈指の農林水産業、風光明媚な自然など、数多くの宝、ポテンシャルがあるにもかかわらず、「これを生かす積極果敢な政策が打ち出されず、守りの県政になっていた」と指摘。東京の後をついていくだけの県になっていくことに強い危機感を持ったと延べた。
こうしたことから、今後は千葉の宝を外に向けてどんどんアピールし、千葉県のよさを全国、世界に発信していくとともに、「千葉の宝をもう一度見つめ直し、一つひとつに光を当て、さらに磨きをかけ、千葉のブランド力を高めていく」とした。
①アクアラインの通行料800円②成田・羽田間のリニアモーターカーの実現③移動交番の全県配備④元気な心を育てる教育⑤子育てサポート⑥知事は千葉ブランドのセールスマン、などのマニフェストについても、当選直後から麻生総理らとの会談を通じて、実現へ向けて走り出していることを強調した。
千葉県の財政については、47都道府県の中で唯一、財政調整基金ゼロと、苦しいかじ取りになっているとの認識から、無駄な公共事業を排し、一切の利権政治と決別する考えを示した。
こうした諸情勢を踏まえ、まず第一に、県民、県議会議員、県職員すべての英知と力を集結する「チームスピリット」を大切にし、「県民一人ひとりが、やる気を持ち、行動を起こす」必要性を訴えた。
知事として、千葉県全域に出向き、県民との直接対話を行うなど、県民と一丸となった県政運営を進めていく考えを示した。
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4月臨時県議会に提案された議案では、副理事の選任、教育委員会委員及び公安委員会委員の任命などがあり、いずれも可決された。
白戸章雄副知事の退職に伴う後任の副知事には、石渡哲彦氏を新たに選任することが同意された。石渡氏は昭和22年6月17日生まれ。住所は市原市。
教育委員会委員には、鬼澤佳弘氏の任命を同意。鬼澤氏は昭和33年4月28日生まれ。住所は東京都杉並区。
【森田健作知事プロフィール】
<生年月日>昭和24年12月16日、東京都大田区生まれ
<現住所>千葉県山武郡芝山町
<学歴>昭和37年:大田区矢口東小学校卒業、昭和40年:大田区安方中学校卒業、昭和43年:私立正則高等学校卒業、昭和53年:明治学院大学中退
<職歴>昭和44年:松竹映画「夕月」でデビュー、昭和46年:日本テレビ(NTV系)「おれは男だ!」がヒット、映画「砂の器」、テレビ「大岡越前」、レコード「さらば涙と言おう」など、青春映画・テレビ等に数多く出演、平成3年:テレビ朝日(ANB系)「森田健作の熱血テレビ」メインキャスター 、平成16年:テレビ東京(TX系)「サムライ魂(スピリット)」メインキャスター 、平成17年10月:Bayfm「森田健作の青春スピリット」メインパーソナリティー 、平成18年3月GyaO「森田健作のILOVE日本」メインキャスター、平成18年4月:ニッポン放送「我らニッポン人」メインパーソナリティー
<政歴>平成4年:参議院議員(東京選挙区)初当選、平成8年:沖縄開発政務次官、平成9年:文部政務次官、平成10年:衆議院議員(東京第四選挙区)当選、文部政務次官(2回目)、平成12年:衆議院議員(東京第四選挙区)無所属で当選、平成14年:文部科学委員会理事、青少年問題に関する特別委員会筆頭理事等を歴任、平成15年:麗澤大学客員教授、平成17年3月:千葉県知事選挙に出馬するも6086票の差で惜敗、平成21年3月:101万5978票を獲得し、千葉県知事に当選
<著書>「青春二十周年なのだ」(ネスコ)、絵本「わくわくもりのなかまたち」(森田塾出版)、「批判するだけでは変わらない」(KKベストセラーズ)、「もう少し努力してみないか」(日本能率協会マネジメントセンター)、「家庭力」(日本実業出版)、「元気の泉 格言サプリ」(教育出版)、「ゼロの勇気」(PHP研究所)
<活動>「青春を大切にしよう」と森田塾を開設、森田農場、森田塾出版を創立、「特定非営利活動法人世界青年平和サミット」、平成17年12月:社会人野球のクラブチーム「千葉熱血MAKING」設立。総監督に就任、平成18年8月:原案・企画・製作・出演・総指揮 映画「Iam日本人」