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新「川口橋」が開通/3代目の橋梁お目見え

2009/06/13 新潟建設新聞

 北魚沼郡川口町の地元住民の悲願である新「川口橋」が開通した。

 記念式典を迎えた11日は、前日の入梅発表を受けて、あいにくの雨模様となったが、町の東西を結ぶ大動脈の完成を祝おうと多くの住民が集まり、国道17号沿い右岸橋詰めに設置された式典会場に揃った140人余りの関係者が、皆で開通を祝った。

 主要地方道・小千谷川口大和線の「川口橋」は、信濃川水系魚野川で隔てられた川口町の東西を結ぶ唯一の県道で、関越自動車道越後川口ICと国道17号を結ぶ唯一のアクセス道路の側面も併せ持っている。

 旧川口橋は昭和29年に架設され、55年間に渡って町の東西路となってきたが、交通量の増加や車両の大型化、橋梁本体の老朽化から平成10年に架け替え事業に着手。12年の歳月と64億3200万円の事業費を投入した、一大事業が完成の運びとなった。

 式典では川口町の岡村譲町長があいさつで「大正15年に初代の川口橋が完成し、2代目の橋も平成16年の中越大震災を耐え、交通の要所としての役割を果たしてきたが、本日念願の『新川口橋』の開通式を迎えることが出来た。多くの皆様に末永く親しんでもらえることを心から願っている」と関係者に感謝した。

 また、来賓を代表して祝辞を述べた山岸守・県長岡地域振興局長は「ここまでご尽力された地元関係者のご協力に心から感謝を申し上げる。中越地震などの災害を経験し、地域から災害に強い安全な橋が求められてきた。本日無事開通の日を迎えられ、地域の活性化を切に願う」と語った。

 その後、北陸地方整備局の長岡国道事務所長、同信濃川河川事務所長ら7人によるテープカットが行われ、地元の親子三世代家族を先頭に渡り初めが行われた。

 また、橋の中央では川口町立東保育園と西保育園の園児らが、色とりどりの風船を持って合流。掛け声に合わせて大空に放ったが、打ちつける雨に思うように飛ばず、拾い合う姿が笑いを誘っていた。

 なお、当日午後2時から供用開始となり、旧川口橋は、今後撤去が予定されている。

    ◇ ◇

 【概要】

 川口橋は、全体延長L816mのうち、橋梁部分がL226・1m、有効幅員W16mで、上部工形式は鋼4径間連続箱桁、下部工形式が逆T式橋台2基(H12m)、

橋脚3基(H21・5m)、基礎工形式は直接基礎。



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