記事

事業者
神奈川県川崎市

田島養護学校再編整備方針案/東桜本小学校に移転

2009/06/13 日本工業経済新聞(神奈川版)

 川崎市はこのほど、田島養護学校(川崎区)再編整備方針(案)を策定し、市民からの意見を募るパブリックコメントの手続きを開始した。校地・校舎の狭あいとともに、増加する児童・生徒に対応するためで、桜本小学校(川崎区桜本一丁目)及び東桜本小学校の統合(川崎区池上新町1丁目)に合わせ、東桜本小学校跡地を小中学部として活用を図り、現敷地を高等部として整備する計画だ。

 田島養護学校は、昭和四十七年に川中島分校として開設され、市南部地区(川崎区・幸区)の知的障害部門の拠点として、現在はおよそ百三十人の児童・生徒が通う。

再編整備は、児童・生徒数増加による校地・校舎の狭あい化、障害の重度・重複化、多様化などから検討が進められてきたもので、平成十三年には、小学部を旧渡田小学校附属幼稚園跡地に移転し、十六年には隣接する旧田島健康ブランチの移管を受け、施設拡充を図りながら現在に至っている。

 市では、児童生徒数の増加に対応した、教育環境の整備、地域に開かれた学校の実現、自立と社会参加を促進する職業教育の充実などの視点から、児童数減少から二十二年四月に統合する桜本小学校と東桜本小学校のうち、東桜本小学校跡地を小中学部として活用を図り、今の田島養護学校は、養護学校高等部として活用する。

 今後、再編整備に向けて、保護者や地域説明などを行ったうえ、施設改修基本構想をとりまとめ、二十二年度以降、移転先となる東桜本小の統合スケジュールを睨みながら設計、改修工事を行い、二十六年度の供用開始を目指す。なお、桜本小と東桜本小の統合は、二十二~二十三年度は東桜本小学校施設において教育活動を行い桜本小学校の整備を進め、二十四年度から桜本小学校敷地に移転する予定となっている。




紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら