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茨城県都市整備課

9月ごろ宅地造成など/西・南地区は年度内にも事業認可/阿見吉原東土地区画整理事業

2009/06/24 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部都市局都市整備課の阿見吉原東土地区画整理事業(阿見町吉原)が本格化している。東地区(約55ha)では、7月9日にチェルシージャパン㈱(東京都)の「あみプレミアム・アウトレット」がオープン予定。県では、これを契機に東地区の宅地造成(9月ごろ発注予定)や道路築造などを進めるとともに、西地区(約55ha)と南地区(約50ha)の事業認可を今年度中にも取得したい考えだ。事業計画変更図書の作成業務が㈱URリンケージ(東京都中央区)で進められている。

 阿見吉原地区は全体計画が160ha。そのうち東地区の約55haが平成15年11月20日に事業計画決定された。平均減歩率は40%。施行期間が平成15年度から29年度(清算期間5年を含む)。

 20年度には、チェルシージャパン㈱(東京都)に圏央道阿見東インターチェンジの隣接地約16万5000㎡を販売。清水建設㈱(東京都)の施工で、ことし7月9日(木)に、あみプレミアム・アウトレット(S造平屋建て延床面積約2万1000㎡)のオープンが予定されている。

 また20年度には、幹線道路に面した沿道施設街区の造成工事を中心に追原・久野線(県道竜ヶ崎阿見線バイパス)の4車線化と歩道整備、上・下水道やガス管などの敷設工事を実施。

 関連事業として、国道125号バイパス方向への追原・久野線の整備も、あみプレミアム・アウトレットのオープンに合わせて県道稲敷阿見線まで開通出来るよう築造工事を進めている。

 そのほか、商業・業務施設用地内で、交通渋滞緩和のため阿見東インターチェンジ周辺から直接進入(ダイレクトアクセス)できる道路工事を実施。こちらもあみプレミアム・アウトレットのオープンに合わせた供用を見込む。

 今後、周辺土地利用のさらなる活性化が予想されることから、県では東地区の事業推進を図るとともに、西地区55ha、南地区50haの事業計画決定に向けた調査・設計を進めたい考え。

 そのうち東地区では、9月ごろに宅地造成工事(盛土工5万立方m、集水暗渠工300m、伐採工一式)が発注されるほか、開削工法の下水道管渠工事(雨水管渠アーチカルバート160m)や宅地造成・区画道路築造工事(土工3000立方m、区画道路築造工390m、雨水管布設工240m、汚水管布設工100m)が第2四半期に予定されている。

 西・南地区については、今年度中の事業認可を目指しており、これに向けた事業計画変更図書の作成業務を㈱URリンケージがまとめている。県では、これと併せて地元協議を進めていく方針だ。

 なお、総事業費は約100億円でこのうち今年度当初予算に29億6883万円が見込まれている。


【図=阿見吉原東土地区画整理事業の位置図】

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