国際石油開発帝石㈱(東京港区赤坂)が、上越市の直江津港で建設を計画する「直江津LNG受入基地」の起工式が7日、建設地の同市八千穂で執り行われた。
当日は、同社、施工者等をはじめ、国土交通省、経済産業省、新潟県、上越市などから関係者約80人が列席し、工事の安全を祈願した。
計画では、上越市直江津港荒浜ふ頭の上越火力発電所建設地に隣接する敷地面積約A25haに、地上式18万*キロリットルタンク2基(将来1基を増設可能)、気化設備、調節設備などを整備するほか、LNGタンク内で気化したガスを加圧して再び原料とするBOG圧縮機などを設ける。
また、同基地では、輸入した天然ガスを貯蔵し、パイプラインにより関東甲信越地域の1都7県に供給する。
運転の開始は、平成26年を予定。
現在、同地では、県事業により、約29・1haで、埋め立て工事を進められており、約25・1haをLNG建設用地とする。
今年4月には、県から約18haを取得している(残り7haは、埋め立て工事を実施中、今年10月竣工予定)。
タンク工事については、トーヨーカネツ・清水建設JVが担当し、土木工事を清水建設、設備工事をトーヨーカネツが行う。プラント工事については、千代田化工建設が行う。
これまでに、準備工事として、地盤改良工事が進められており、約40%の進捗、今月からは、杭打ちに着手する予定。
また、桟橋1バースについては、年内にも施工者を選定する考えだ。
設計は、千代田化工建設が担当した。
【写真=施工3社が協力して鍬入れを行う(7日、上越市内)】