記事

事業者
茨城県水戸市

千波湖に噴水3基設置/水質浄化と景観向上へ

2009/07/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は、千波湖の水質を浄化し景観も向上させようと今年度に噴水の設置を計画している。整備を担当する農業環境整備課によると、噴水は大型1基、小型2基の合計3基を予定。現在は市内部で設計作業を進めており、まとまり次第、整備工事を発注する見通し。整備事業費は、今年度6月補正予算に1億4900万円を計上している。

 噴水は、水質の向上が課題となっている千波湖で水質の浄化を進めるとともに、観光地でもある千波湖のシンボル的な景観づくりを図るために設置を計画。今年度が市制施行120周年であるため記念事業としての意義も込めた。

 計画では、噴水の設置場所は湖面が滞留している箇所で、水質浄化装置として設置しているジェットストリーマー(10基)の効果が届きにくい箇所に建設する。

 大噴水は高さ約20mで、散水範囲は直径約50m。湖の西側湖畔に建設する(仮)新好文茶屋から約160mの位置に設置する。小噴水2基(高さ約6m、散水範囲直径約18m)は、湖南側中央のハナミズキ広場の沖合い約70mの位置と、湖東側に湖岸から約70mの位置に計画している。

 設置に向けて市では、今年度6月補正予算に「千波湖・備前堀水質浄化事業費」として1億4900万円を計上。そのうち工事費には1億4805万円を予算化した。補正予算が成立したため引き続き市内部で設計作業を進めている。その後、設計がまとまり次第、工事を発注する方針。

 なお、千波湖の景観向上などのため今年度に建設する(仮)新好文茶屋(S造平家建て延べ360㎡)は工事に着手。施工は、建築が要建設・アルプス建設JV、電気設備が湖南電設、空調機械設備が第一熱学建設、給排水機械設備がアイカン。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら