横浜市は、昨年度までにとりまとめた市内を走る都市計画道路網の見直しに基づき、今年度から路線毎に廃止や、区間の変更、追加路線の都市計画変更などの手続きを行う。これまでに廃止候補四路線と変更候補路線一路線の都市計画変更の取り掛かっている。さらに、年度内に変更、追加、廃止の中から八路線について素案(案)の作成にあたる。
横浜市では、平成十六年度から社会状況や都市構造などの変化など道路を巡る状況が変わってきているとし、将来の横浜にふさわしい都市計画道路網の再構築を目的に、見直し作業を進めてきた。これまで存続六十四路線、約百七十三㌔を決めたほか、変更十四路線、一三㌔。追加三路線、約六㌔。廃止七路線、一〇㌔を候補路線として挙げている。
これに基づき、今年度は廃止候補四路線と変更候補路線一路線の都市計画変更手続き完了させる考えで、これまでに住民説明会や、縦覧などの手続きの作業が進んでいる。これとともに廃止・変更・追加候補の中から八路線を目標に都市計画素案(案)の作成する計画で、関係機関との協議やルート・構造等の具体的な検討を行いながら、個別路線毎に、順次作成していく。以下、手続きを進める廃止候補四路線と変更一路線は次のとおり。
○廃止候補路線
▽鶴見師岡線(鶴見区豊岡町から港北区師岡町)=延長三、九四〇㍍。このうち、鶴見区北寺尾七丁目の大田神奈川線と交わる予定の港北区師岡町の環状2号線間の延長一、〇二〇㍍について廃止予定。代替え路線があり、良好な自然環境保全のため残りの北寺尾七丁目から豊岡町までの二、九二〇㍍について鶴見北寺尾線として名称変更する。
▽ 大口線(神奈川区子安通~大口通)=延長九二〇㍍。国道15号から国道1号間の延長三四〇㍍を廃止。代替え路線があるため
▽奈良1号線(青葉区奈良町)=延長七八〇㍍。周辺道路のネットワークにより代替えができ、計画地周辺には豊かな緑が残されているため、周辺環境や土地利用の観点から全線廃止
▽川上川島線(戸塚区品濃町~保土ヶ谷区川島町)=延長五、三三〇㍍。ほとんどゴルフ場として土地が利用されていることなど市街地形成が見込まれないこと。また、周辺道路のネットワークにより交通機能が代替できることから戸塚区品濃町~保土ヶ谷区今井町の延長一八四〇㍍を廃止。残った三、四九〇㍍を桐が作川島線と名称変更する。これに伴い、川上川島線と交わる予定だった保土ヶ谷二俣川線の交差点形状を変更する
○変更候補路線
▽大田神奈川線(鶴見区駒岡一丁目~獅子ヶ谷二丁目)=延長六五〇㍍から七八〇㍍に変更。二つ池の公園化との調和を目的に、公園予定地内を抜ける計画から、二つ池を迂回する現道の県道太田神奈川線を活用するルートに