県土木部都市局下水道課は、霞ヶ浦常南流域下水道により整備された利根浄化センター(利根町布川)について、主ポンプ(№3)改築の機械設備工事と電気設備工事をそれぞれ8月中旬に一般競争入札で公告する方針だ。主ポンプ(№3)の主な使用は、吐出量が1分間に110立方m、全揚程が19m、ポンプ用モーター出力が490kw×6000ボルト×50ヘルツ、起動方式がインバーター起動(VVVF)。今年度から2カ年で施工する。
霞ヶ浦常南流域下水道は昭和48年度から建設され、昭和51年6月に一部供用し平成27年度の完成を目指して建設中。
計画面積が約1万7228haで計画人口が約60万5900人、計画処理水量が一日最大36万7000立方m。流域幹線管渠が総延長63・3㎞ですべて完成している。
処理場(利根浄化センター)は面積33haに「標準活性汚泥法+高速凝集沈殿法+急速ろ過法」と「凝集剤添加活性汚泥法+急速ろ過」を用いた9系列の処理施設として建設。4系1/2まで稼働している。
耐用年数を超えて老朽化著しいことから改築が計画。19年度から、ブロワー№1や水処理施設の4系2/2を㈱日立プラントテクノロジー(機械設備)や三菱電機プラントエンジニアリング㈱(電気設備)で着工。
20年度に入って、水処理施設2系1/2の改築を住友重機械エンバイロメント㈱(機械設備)と三菱電機プラントエンジニアリング㈱(電気設備)に発注した。
さらに、ことし3月にはブロワー№2の改築工事を㈱日立プラントテクノロジー(機械設備)に発注している。
これに続く工事として、8月中旬には主ポンプ(№3)改築の機械設備工事と電気設備工事がそれぞれ一般競争入札で公告される見通し。工期に16カ月を想定。
主ポンプ(№3)の主な使用は▽吐出量110立方m/min▽全揚程19m▽ポンプ用モーター出力490kw×6000ボルト×50ヘルツ▽インバーター起動(VVVF)。
そのほか、第3四半期には、中央監視制御設備工事(電気)と特高受変電設備連絡管廊築造工事(土木)が、それぞれ一般競争入札で公告される予定だ。両工事とも工期に15カ月を見込む。
なお、設計業務は㈱東京設計事務所(東京都千代田区)が担当した。
【写真=利根浄化センターの配置図】