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逗子桜山団地着手へ/県営住宅ストック総合活用計画

2009/08/05 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県は、平成一八年度に策定した県営住宅ストック総合計画の前期計画(事業期間・一八~二二年度)の中で着手を予定している逗子桜山団地(逗子市桜山五―一二外)の建替について、二二年度からの着工に向け地元調整等の準備を進めている。

 同団地は、昭和三五~三九年にかけて順次建設された耐火構造中層住宅(三、四、五階)、簡易耐火構造住宅(二階)の桜山アパート、桜山テラス、桜山アパートの合計二〇八戸から成る。

 敷地が南北に細長い形状であることから、建替に際しては、RC造四階一部三階建ての七棟に集約して南北に配置する。計画では、七棟の戸数内訳は、二〇戸三棟のほか、三二戸、二八戸、一八戸、四九戸が各一棟となっているが、地元調整もあって流動的とみられる。

 県営住宅ストック総合活用計画は、概ね二〇年度程度の長期的な視点から県営住宅の有効活用の考え方を示すとともに、一八年度から二七年度までの一〇年間の具体的な計画を定めている。また、計画内容については、五箇年終了時点(二二年度)で必要に応じ見直すことにしている。

 ストック活用の整備区分としては、主に建替、全面的改善、個別改善の整備手法で対応することとし、前期計画と後期計画(二三~二七年度)に分けて整備対象団地も挙げている。

 前期計画の建替では既に平間団地及び古市場アパート(中原区・幸区)、緑ヶ丘団地(厚木市)、六浦団地(金沢区)、亀井野団地(藤沢市)の各団地が着工済み又は今年度着工予定となっており、残るは逗子桜山団地だけとなっていた。

 また、改善手法としての全面的改善では、前期計画の中で吾妻団地(厚木市)二棟だけが残っていて、以後は個別改善に集約されるもよう。

 なお後期計画の中では、建替予定として、追浜第一団地(横須賀市)、二宮団地(二宮町)、鶴ヶ峰団地(旭区)、伊勢原テラス(伊勢原市)、万騎ヶ原団地(旭区)、上溝団地(相模原市)―が挙げられている。

 なお県では、二一~二二年度でストック活用計画の見直しを行うとしており、後期計画についても流動的な部分が残るようだ。



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