県病院局経営管理課は、年明けに工事発注を目指す県立中央病院救急センター(笠間市鯉淵)の建設と一体的に、ヘリポートを整備する計画だ。10月補正予算に1億1014万6000円の計上を見込む。
この計画は、中央病院(笠間市鯉淵6528)の救急センター建設とともに、ドクターヘリの搬送患者を受け入れるヘリポートを整備することで、医療体制の向上を図るもの。
ヘリポートは、救急センター予定地の東側(職員用駐車場)に整備予定。地上嵩上式で、着陸帯(約20m×約20m)、高さ約10m。これはドクターヘリと近隣県を含めた防災ヘリが着陸できる最低限の面積。
また、救急センターの屋上とブリッジで接続し、ストレッチャーで受け入れ患者を直接搬送することが可能となっている。
ドクターヘリは、来年度から運航予定。これに伴い、ドクターヘリの搬送患者を受け入れる機能が整備される。
なお、救急センターは、地域がんセンター棟東側に立地する各施設を解体し、2階一部3階建て延床面積2400㎡以内の規模で計画。救急専用病床が13床(うちICU6床)。ことし12月末をめどに日立建設設計・日木産業JVで設計を策定中。年明けに工事発注して9カ月で施工し、22年度内供用を目指す。総事業費約17億8000万円。うち、21年度予算に4億6185万8000円を計上。
中央病院は、地域災害医療センターと緊急被ばく二次医療機関として、原子力災害を含めた災害時の医療支援機能を担うとともに、県北・県央地域の救急医療体制を支える救急センターの役割を果たしていく。
【図=中央病院の配置図】